平野くんの愛は重い 2 (ページ6)

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Aのスマホから永瀬廉の連絡先全部消して」

え、廉の連絡先を全部消して一切関わらないでってこと…？

頭の中に廉と過ごした日々や色んな思い出が走馬灯のように巡る

そんなの嫌だ…

私にとって廉は昔からの幼なじみで

大切な存在

それは一生変わらない

そんな廉と縁を切るようなこと…私できない

「…」

クイッ

紫耀が私の顎を持ち上げて少し笑いながら言う

紫「どうしたの？泣きそうな顔して」

「な、泣きそうな顔なんかしてないよ」

泣きそうな顔してるのは分かってる。涙が溢れるのを堪えてるから…

紫耀は妖艶な目をし私の頬に触れて言う

紫「Aは俺のこと好き？」

そんなの答えは1つに決まってる

「大好きだよ。ずっと一緒にいたい」

そう返すと紫耀は私の大好きなクシャッとした笑顔で言う。

紫「じゃあやること分かるよね？」

「え…？」

私が戸惑っていると

ギュッ

紫耀は私をバックハグして耳元で言う

紫「Aには俺だけを見てて欲しい」

「…」

紫耀ずるいよ…

そんな言葉耳元で甘く囁かれたら「嫌」なんて言えないじゃん

私が何も言えないでいるからか紫耀は

ギュッ…

抱きしめる力を強めまた耳元で囁く

紫「ダメ…かな？」

こんな状況でダメなんて言えない私は紫耀の手を握り言う

「ダメじゃないよ」

そう言うと紫耀は私の前に来て笑って言う

紫「やっぱりAはいい子だね」

「ありがとう」

そう言って廉の連絡先は全て消した。

このとき廉が私のためにあんなことをしてくれていたことは知らずに…