苺精神病院

24話　仲間 ページ25

黄視点
ジ「そこ座り。」

部屋に連れてかれて、椅子に座らさせられる。
ここは…カウンセラー室…？

ジ「あんな、何で食べ物持ってたん？」

る「………」

怒られるんですよね。
なんとか無言でやり過ごしたい。

ジ「なぁ、黙っててもわからんのやけど。」

る「……」

ジ「とりあえず、この食べ物は没収な。俺が代わりに食べる。」

そう言って目の前の食べ物が持って行かれる。

あーあ。せっかく買ったのに。

ジ「さぁて。そんじゃあ1回莉犬のとこ行ってくるな。」

ジ「あ、そうそう。実はころちゃんがいなくなっててな、あ、でもるぅちゃんは悪くないからな。」


えっ……？



赤視点
………静かだなぁ…

寂しいなぁ…


なーくん…ころんくん…るぅとくん…

会いたい…





黄視点
ガラガラ

ジ「おまたせ。」

る「別に…待ってないですよ？……え？」

戻って来たジェルくんは、没収した食べ物とバケツを持っていた。

る「どうするんですか、それ。」

ジ「………俺も…疲れちゃった…」

………え…？

ジ「ｸﾞｽｯ、ﾋｯｸ…も、無理や…」

そう言うとジェルくんは、無我夢中に食べ物を食べ始めた。

る「ちょっ…だめですよ！や、やめて！！」

ジ「…るせぇ…ﾓｸﾞﾓｸﾞ…」

だめだ…どうしちゃったの…？
もう…止められない…

ジ「なんや…もう無いん？こんなんじゃ吐けん…」

吐けない…？
過食嘔吐…？

ジ「ﾁｯ…あ“、あぁっ、、」

食べ物が無くなったと思うと、ジェルくんは喉に指を突っ込み始めた。

よく見ると、手には吐きだこが出来ていた。

ジ「っぇっ…ゔぇっ……げぇっ！！」ﾋﾟｼｬﾋﾞｼｬｯ

嘘…これも…僕のせい？
僕が…迷惑を…

ジ「……はぁ…見たよな？…俺もさ、やってるんよ。」

る「だめじゃないですか…人のこと言えないですよ。」

ジ「ははっ…ま、ええねん。でも、な。これで俺とるぅちゃんは仲間って事がわかったやろ？」

……なかま…

ジ「だからさ、過食嘔吐仲間として理由話してくれない？」

……仲間…ですか。
ジェルくんなら…話してもいいかもしれない。

る「わかりました。でも、ジェルくんも話してくださいよ？」

ジ「え…いや、それは…無理…」

る「え？なんて言いました？((圧」

ジ「!?わかったわかった！！話す！！」

そんなこんなで理由を話し始めた。

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