ドライブ ページ10
*
暑い…今年の夏は特に暑い。それなのにこんな真夏にスーツ着て就活。
世の中のサラリーマンの皆様ご苦労様です、というより来年から長い長い夏休みがなくなって働くんだよね、つらいなあ。
でも、こんな私にだってやりたい事はあって希望する会社もあって今日はそこの最終面接だった。
面接自体は好感触…だったはず。受かってるといいな。
採用通知がくれば私の就活も終わる。
それにしても暑い…もうすぐ夕方に差し掛かる時間、早く家に帰って涼もうと家までの道を歩く。
蝉の声うるさいなって思ってたら唐突に後ろから鳴らされる車のクラクション。
しまった、ぼーっとして道の真ん中歩いちゃってた。
慌てて端に寄って車が通りすぎるのを待つ…と私の横ですっと止まった。
「おねーさん。どこ行くの」
車の窓からそんな声がして、え…こんな道端でナンパ？って思って声のする方を見た。
『あ、ミンギュくん』
MG「へへ。暑いからってぼーっと歩いてちゃだめだよ。危ないじゃん」
『だって、暑くて…こんな就活スーツだし…』
MG「乗って」
『乗って、ってもうすぐ家だけど』
MG「もう帰るだけでしょ。ちょっと付き合ってよ。あ、後ろから車くる、早く早く」
連絡先交換の時のように半ば強引に車に乗せられる。だけどエアコンきいてて快適。
『はあ…涼し…。ミンギュくん車の免許とったんだね』
MG「うん、大学あがる前にね。こっち帰ってこないと車ないから乗れないけど」
『あ、そっか。これおじさんの車』
MG「運転しとかないと腕なまっちゃうからね」
『安全運転でお願いします…』
まかせてーなんて言いながら音楽に合わせて鼻歌歌ってるけど…どこ向かってるんだろ？
MG「Aちゃん！着いたよ！」
『え、あ…ごめん寝ちゃった！』
就活の緊張がとけたのか、快適な車内だったからなのか、知らない間に寝ちゃったみたい。
あたりを見渡す。
『わ…海！』
夕方の海は人も少なくなってて、夕日のオレンジが海に映っててキレイ。
これ履いてって渡されたビーチサンダル。道の向こうにあるサーフショップで買って来たらしい。
パンプスじゃ砂浜行けないもんね。
靴を履き替えて海岸へ行くと海風が気持ちいい。
MG「就活おつかれさま。今日最終面接だったんでしょ？おばさんに聞いたよ」
『うん、採用されるといいなあ』
MG「受かるよ、Aちゃんなら」
根拠はないけどそう言われて素直に嬉しかった。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 742人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぇるび(プロフ) - mkinspritさん» 当初、ライバルを誰にするかで迷ったんですけどね、やっぱりここはジョンハンくんかな、と。 ミンギュくんのこないだのミューバンとかナムジャ全開だったのでそれを目指して書きたいと思います笑 (2019年7月3日 15時) (
レス) id: 542ec3e072 (このIDを非表示/違反報告)
mkinsprit(プロフ) - うーん、ライバルがハニヒョンって！ミンギュ前途多難ですな(ﾟ∀ﾟ)最近、ナムジャ感増してるミンギュのめちゃ可愛いカッコ良いところ、期待して待ってまーす^ - ^ (2019年7月2日 21時) (レス) id: 0bd1ab3dc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぇるび | 作成日時：2019年5月10日 17時
