金と紫 (ページ5)

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こうすいページ5

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梅side

メイクはそんなにしない

面倒臭いし､肌が荒れるし

1番頑張ってるのは髪の毛
ボサボサは嫌だから手入れはちゃんとする

女の子は髪､大事だしね

鏡の前で髪の毛をといていると､蘭が入ってくる

「蘭!ノックくらいしなさいよ!」
「いいじゃん別に-」
「はぁ。髪の毛?」

蘭は髪の毛を三つ編みにするため､竜胆か梅にやって貰っている

別にやってもらわなくても自分で出来るらしいが

「竜胆､自分のことばっかりしてやってくれねぇの」
「普通そうだから」

他愛もない話をしていると蘭のセットが完成する

「ありがと-!姉ちゃん!」
「どういたしまして-」

蘭が部屋から出ていくと入れ違いで竜が入ってくる

「姉ちゃん､どっちのネックレスがいいと思う?」

両手にネックレスをぶら下げている竜
右手に金色､左手にシルバ-のネックレスだった

どっちも似合うと思うけどなぁ
しいていうなら

「シルバ-の方」
「おっけ-。サンキュ-!」

そうこうしている間に､自分の用意も出来た
香水を少しかけて完成
姿見の前で最終チェック

「うん。大丈夫」
「蘭-!竜-!行ける-?」

行ける-と2人の声が聞こえる
靴を履いてドアを開けカフェに向かった

────────

「姉ちゃん､香水付けてる?」

無事カフェに着き､定員に料理を注文した後､竜胆が梅に尋ねた

「え?付けてるけど････よく分かったね竜」
「あれ-？ほんとだ-。」

蘭がスンスンと嗅ぎながら言う

「貰い物?買ったの?」
「うわ。でた。竜の質問攻め」

いいからと言う竜胆

「仕事先で貰った。試作品だけど､良かったらって」
「ふ-ん････どんな奴?」
「金持ちのおじ様って感じ」

梅の仕事はキャバ嬢だった
と言ってもまだ15歳な為､裏方で働いている

だが､梅は中々の美人な為､常連客からも人気がある

トップのキャバ嬢にも可愛がりており､将来は安定しているだろう

「変なやつじゃねぇの?それ」
「キャバに来る人は変よ。でも悪い人ではなかったから」
「ならいいけど･････」

竜胆は"何かあったら言えよ"と不安そうに言っていた
蘭は表情には出さないが､姉のことを心配していた

"姉に危害を加える人間は抹消する"
蘭と竜胆の意見が重なる1つだった

香水の話をしていると料理が運ばれてくる

梅はフル-ツタルト
蘭はパフェ
竜胆はパンケ-キ

3人は一斉に自身のスイ-ツにフォ-クを運んだ