文豪から愛しい貴女へ

頼みなら <芥川龍之介> ページ47

月華さんリクエスト

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芥川said

「やぁやぁ芥川君。丁度良いところに」

そう言われて振り返ると、太宰さんと小さい幼女がいた

真逆……太宰さんの隠し子？

「この子かい？この子は最近私が引き取った子でね。名前は太宰Aってとこかな」

「そうですか……それで、僕に何の用ですか」

「うん。少しの間この子を見てもらえれないかな？少し任務があってね……武装探偵社の皆も居なくてね」

「や、僕がですか？」

そう言われてAを見ると満面の笑みで僕に寄ってきて

「芥川しゃん、こんにちゃー」

と言った

「……太宰さん、これは偶然ではないですよね？」

「ま、そういう事だからこの公園で待っていてくれたらいいからよろしく〜」

そう言って太宰さんは颯爽と行ってしまわれた

「……Aよ。僕の言う事を聞かねば八つ切りにするぞ」

そう言ってもAはにっこり

「芥川しゃーん、お砂場行こう！」

「あ、おい！勝手に行くな」

何故僕がこんな幼子に振り回されているのだ……

と思っていると、Aがこけそうになっていた

「羅生門！！」

急いで異能でAを支えるとキョトンとしながら此方を見た

「言う事を聞けと言っただろう！喰ってやるぞ！」

「きゃー」

怒ってもAは笑っている

何故こんな奴を太宰さんが引き取っているのだ

「らしょーもん！かっこいい〜」

「そうか……ちっ」

怖がらせる為に羅生門で上下左右に振ってみても笑っている

「はあ……何故泣かぬ」

「おやおや、懐かれているねぇ」

「太宰さん！懐かれてるなど……」

「おや、その割には少し楽しそうに笑っているよ」

そう言われて顔を逸らす

「少し心配だったけど大丈夫そうだから行ってくるよ〜」

そう言って太宰さんはまた何処かに行った

先刻は何をしていたのだろうか……

もしや見る為にまだ居たのか？

「芥川しゃん！ケーキ食べたい！」

そう言われて少し顔を見てから溜息を吐き

「……何処のケーキがいい」

そう聞きながらケーキ屋を目指した








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芥「リクエスト感謝する。ケーキ代は後で太宰さんに頂いておく」

休日くらい <坂口安吾>→←大和撫子 <条野採菊><末広鉄腸>

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