文豪から愛しい貴女へ

虎猫 <中島敦> ページ31

こだぬきさんリクエスト

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武装探偵社の帰り

猫の鳴き声がして路地裏に曲がると

同僚の敦くんが猫に餌をあげていた

「大丈夫だよ」

そう言いながら食べている虎猫の頭を撫でる敦くん

可愛い……何方も癒しである

「あ、Aさん」

「あ、バレちゃった？敦くんの猫？」

そう聞くと悲しそうに首を振り

「捨て猫みたいなんです。可哀想で……」

「酷いね……何日位前から？」

「二日でしょうか。最初は警戒されたんですけど慣れてきたのか撫でさせてくれたんです」

そう嬉しそうに笑う敦くん

私が猫を撫でようとすると、猫はそのまま撫でさせてくれた

「え、凄い！」

「あはは、多分動物に好かれやすい体質なのかな」

「たしかにAさんは優しいですもんね」

「そんな訳ないよ」

そう言いながら二人で猫を優しく撫でる

「そうだ、私一軒家だからこの猫ちゃん飼うよ」

「良いんですか！」

「うん。この子の名前はそうだな……敦」

「な、恥ずかしいですよ！」

「ふふ、敦〜これからは私の家で暮らすんだよ〜」

「もう……でも、ありがとうございます」

「いえいえ、時々遊びにおいで」

「ありがとうございます！」

そう言って敦くんが嬉しそうにする

猫の方の敦もご飯を食べ終わり抱き上げると嬉しそうにする

「帰ったらお風呂ね？敦」

「だから！やめてください！」

そう言って弄りながら手を振って別れた









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敦「リクエストありがとうございました！あの猫も幸せそうですよ」

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