文豪から愛しい貴女へ

一瞬の油断 <太宰治> ページ29

うさぎ好きさんリクエスト

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「ね〜え〜Aちゃ〜ん？」

「なんでしょう」

「構ってよ」

「はあ……誰の仕事で残業をしていると思ってるんです？貴方のですよね！」

そう言って太宰さんを睨む

「はあ……私も忙しいんだよ？」

「あら、女性を心中に誘う事ですか？」

そう言ってデスクに向き合えば太宰さんが耳元で

「ヤキモチかい？」

と囁く

「ひゃ……何なんですか！」

太宰さんと私は付き合ってる

太宰さんは容姿も素敵だが、声までも素敵なのだ

故に……耳元で話されると毎回恥ずかしい

これまでずっと耐えていたが今回は耐えれず声が出てしまった

大体予想がつく

私の弱点を知った太宰さんは主導権を握りたくて……

「ほお……耳が苦手なんだ」

そう……徹底的に揶揄ってくる

私の座っている椅子を回転させて正面に向けさせて私の両腕を掴んで耳元に口を寄せる

「油断しているからだよ……知ってたよ？君は色々な場所が弱いけど……耳が特に弱いね。少し息がかかっただけで顔が赤くなる」

「だ、太宰さん……耳元で喋らないで」

「全く……私が心中を誘ってるのに嫉妬していたなんて可愛いねぇ」

背筋がゾクゾクして腕を離してもらおうとしても力の差で離れない

「私の目を見て？Aちゃんは可愛いのだから。それに……もっと声が聞きたい」

そう言って私をデスクの上に座らせてそっと私の服の下に手を伸ばす太宰さん

「だ、ダメです！此処職場です……」

「いいじゃあないか。ふふふ、可愛い声、聞かせてね？」

そう言って彼は妖しく笑った









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太「リクエストありがとう。そこの美しいお嬢さん。お気に入り登録や評価、リクエストしてくれたら嬉しいな〜」

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