文豪から愛しい貴女へ

囚われの姫 <中原中也> ページ20

林檎飴さんリクエスト

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「命が惜しかったら大人しくしろ」

何故……こうなったんです？

「貴様が中原中也の恋人か？」

仕事からの帰り道、やばそうな男に声をかけられた

私の彼氏、中原中也はポートマフィアの幹部

私は一般人だが傘下組織なのでそこから付き合い始めた

「知りません」

きっぱりそう言ったが、頭を殴られて攫われました

……冷静を装ってますけど、凄く怖いです

傘下組織と言いますけど……戦闘系ではないので

「こいつを餌にして中原中也を殺すぞ」

「その後にた〜っぷり遊んでやるからな」

「ふん、そんなブスに遊んでもらうくらいなら死んだほうがましよ」

そう言えば、殴られる

痛い……本当の事を言っただけなのに

「来ましたぜ？」

「よし……かか______」

「手前等……俺の恋人に手を出したんだ。命は要らないな？」

そう言って中原さんが入ってきたが

どう見ても怒っている

「ひっ……」

「中原さん！」

そういえば中原さんが私の元へやってくる

「大丈夫か？巻き込んで悪かった…ってこれは」

「あ、さっき殴られただけです」

そう言った瞬間、中原さんは私を縛っていた縄を切って横抱きする

「え、な、中原さん！？」

「首領の命令であまり派手にするなとは言われたけど……予定変更だ。全員順に殺してやる」

そう言って中原さんが片方の手を私の目において目を塞ぐ

多分私が一般人だからかな？紳士だな……

目隠しが外されたのは、外に出てからだった

「中原さん……ありがとうございま____ん」

「……ん……悪かった」

「大丈夫ですよ。きっと中原さんが来てくれるって信じてましたから」

そう言えばまたキスをされる

「お前は、煽るのが上手だな」

「え……思ったことを口に出しただけですが……」

そういえば笑われる

「さてと、お姫様は帰ってきたし……無事に城に届けるとするか」

「お願いします。私の王子様」

そう言って私から頰にキスをした








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