ー昔の記憶ー ページ7
貴方視点
炭治郎と別れて、一人歩いていると、幼少期のときのことを少しだけ思い出した。
それは、私がもといた町での夏祭りでのことだった________
〜回想〜
『楓兄!早く行こーよー!置いてくよー?』
楓「おい、ちょっと待てよー!」
当時私は、ある町で暮らしていた。
その日はお祭りがあった。
親が忙しく、私は兄の楓(かえで)と一緒に行くことになった。
私の家は、先祖が鬼に襲われたことがあって、最初から鬼の存在を知ってた。だから、私の親は鬼狩りとして働いていた。
『ねぇ、楓兄は知ってる?お祭りの噂!』
行く途中でそんなことを聞く私。
楓「噂?なんだよそれ、幽霊とかか?」
そう返してくる兄に、笑ってしまった私。
『あははっ、違うよ。噂はそういうのじゃなくて、恋愛とかの方の噂!』
楓「なんだ。そういう噂か。」
『そう!今から行く花火大会でね、最初の一発目の花火が打ち上がった瞬間手を触れ合わせた男女は結ばれるんだって〜!』
素敵だよね〜!と言っている間に、お祭り会場に到着した。
たくさんの人の声や、楽しそうな子供の声が色々なところから聞こえた。
『ねぇ、花火っていつからあがるのかな?』
色々な出店を見ながら楓兄に聞いてみる。
楓「んー…詳しくはわからないけど…もう少し、あと数分で始まると思う」
『分かった!じゃあなんか買ってくるね!!』
楓「ん。良いけど、すぐ帰ってこいよ。」
『はーい!』
カランカラン、と自分の履いている下駄の音が聞こえ、わくわくが止まらなかった。
なにを買おうか、りんご飴やかすてら、すーぱーぼーるすくい?など。
私はすーぱーぼーるとやらをやってみることにした。
店の人にお金を渡し、薄い紙の貼ってある棒と器をもらった。
『よーし……あ、…やった!』
赤く綺麗な丸い玉を、一気にすくいとり、器に入れる。
その後も2つ取れ、4つ目を取ろうとして破けてしまった。
袋に入れてもらい、店を後にした。
袋の中のぼーるを見て、思わずにやける。
『…あ、いそいで帰らなくちゃ…』
兄の元へ帰らなくては。花火の時間になってしまう。
そう思って、私は走って来た道を戻る。
もう少し…というところで、
ドンッ!!
?「うわぁ!?」
『わっ!?』
私はよろめき、尻もちをついた。
?「ごめんなさい!どうぞ!」
『あ、はい』
差し出された君の手に私の手を重ねた瞬間
ドォォォン!!
花火の光で、君の顔が映し出された。
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義勇と杏寿郎推し - 確かに分からないな…。昔の記憶なのか?どう言うことなんだ。俺はよく分からない…。冨岡義勇だ。続き楽しみにしてる…。 (2021年9月19日 8時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
みかん狐。(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» 炭「ぎ、義勇さん!わざわざありがとうございます!義勇さんは充分力になってくれてます!楽しみにしてくれるのはとても嬉しいです!ありがとうございました!」 (2021年7月26日 18時) (レス) id: e47e9785b8 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 炭治郎…。どうした?言わないと(伝われない…)。それか、俺でも、(相談来ても)いい。力になれないかもしれないが…。冨岡義勇だ。続き楽しみにしている…。 (2021年7月26日 6時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
みかん狐。(プロフ) - コノハさん» コメントありがとうございます〜!じっさい善逸と炭治郎だと炭治郎派の方が多そうで驚いてます。(笑) (2021年6月24日 21時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - たんじろうとおにあいとおもっていたからたんじろうをおうえんするよ (2021年6月24日 12時) (レス) id: c239c1982a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかん狐。 x他1人 | 作成日時:2021年5月8日 16時