こたきくんのかのじょちゃん (ページ15)

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【昔は】ページ15

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俺とAか出会ったのは高校の時。

せやから必然的に中学以前のAは知らないことになる。

『幼馴染みが連休で帰ってくるの。

土曜日、夜ご飯食べにいっていいかな？』

「ええよもちろん。楽しんできてや」

『うん！』

そんな話をしていたらじゅんたくんの奥さんもおらんって言うから、じゅんたくんのお店で二人で夕飯をいただくことに。

彼女のお兄ちゃんと二人って普通は絶対気まずいよな。

俺もじゅんたくんじゃなかったら仲良くなれなかったかも。

中間「おお、いらっしゃい」

「お邪魔します」

中間「相変わらず堅苦しいなぁ(笑)」

「いえ、一応義兄さんなんで…。」

中間「まだちゃうけどな(笑)」

「あの、」

中間「ん？」

「Aって、どんな子だったんですか？」

中間「んー、俺な結構年離れてたから学校でのこととかはよう知らんけど、モテてたらしいで。

まぁAの初恋は望みたいやけどな？」

「え、そうなんですか…！」

中間「まぁ背はずーっと低くて体弱くて。

いっつもお兄ちゃんお兄ちゃんくっついてたかな。

でもいつの間にかお兄ちゃんっ子も卒業しちゃって、すぐ泣く子でもなくなっちゃってんけどなぁ…。」

「いや、全然変わってませんよ。(笑)

背も小さいし体も弱いし。

確かに外では全然泣かないけど、家ではほんまに感情豊かです。(笑)

それに…お兄ちゃんのこと、大好きですよ。

じゅんたくんがお店構えたとき、お兄ちゃんに毎日会えるって嬉しそうにしてました。」

中間「っ…あいつはほんまに…っ」

お酒が入っていたのか、じゅんたくんは目元を覆って涙を流していた。

中間「あんな、もうAから聞いてたかもしらんけどな、

ちっちゃい頃におかん亡くしてん。」

「え、、、」