20 練習見学�� ページ20
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外が暗くなって、部活も終わりに近付いてくる。自主練なのか、それぞれ行動し始めてまだ元気そうな翔陽くんが近付いてきた。
「A！レシーブ教えてくれよ！！」
「いいよー。翔陽くんヘタクソだったし」
「ぐ、ぬぬ……」
図星なのか、唸る彼に少し笑ってしまう。じゃあやろうよと声をかけるとボール取ってくると駆け出した。素早いオレンジを見送ると、影ができる。
背が高いから体育館の明かりに背中が被さると私の方に影が現れるのだ。
「お、蛍お疲れ様。レシーブ下手だねぇ」
「……うざ」
「さすがにその顔で言われると落ち込むんだけど」
冷たい目で見下ろされストレートな言葉は流石に心にくる。そして、わざとらしく溜息を吐いて、呆れた顔をされた。今日すごい機嫌が悪そうに見える。……いやこれが通常なのかもしれない。
「……マネやるの」
「わかんない」
「そう、じゃあそんな不細工な顔しないでよね」
「えっそんな顔してた？」
これ貶されてる？そう思って、目を合わせる。すると蛍の目は、静かに揺れた。深い黄色が歪む。
「気付いてないならいい」そんな言葉を捨てて、私に背を向けた。
「Aやろう！」
バレーボールを手に持つ翔陽くんの声で意識が戻る。さっきまで蛍の言葉で考え込んでしまっていた。彼が分からないのはいつものことだけど、私に関して気付いてないって言われたことに違和感を覚えた。
二人でパス練をしながら、もっと腕を張ってとか膝意識してとか諸々をアドバイスしていく。レシーブは練習あるのみとどんどん言葉をかけていった。
数分して、ふと声が掛かる。私が振り向く前に翔陽くんが「なんだよ影山！」と話しかけて、黒髪が映った。
「あの、ヒュウガさん？……っすよね？」
「うん、そうだよ日向です」
「……中学の時月バリに載ってたっすか」
「えっ……なんで知ってるの……めちゃくちゃ小さい端っこの記事だよね！？」
何事にも表情を崩さない影山くんは、平然としている。
私としたらそんな記事知ってることが驚きだった。本当に小さいものだったから。
「及川さ……中学の先輩がすごいヒュウガさんのプレー褒めてたんで、興味持って」
「あ〜及川さん、ね……そんな価値のあるプレーした覚えはないんだけど、ありがとう」
及川さん……そんな前から私のこと知ってたのか、ちょっと怖い。
苦笑いをした私に影山くんと翔陽くんは不思議そうな顔をした。
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辛 - 日本語化ちょいちょい変。てにをはもおかしい。無理に難しい言い回しわ使わない方がいいと思う。 (9月11日 12時) (
レス) @page26 id: 5015934a65 (このIDを非表示/違反報告)
む - めちゃくちゃ良かったです。他の作者様だと冷たかったり口が悪い月島が多いですが、このお話の月島は冷た過ぎず、他人に干渉し過ぎず距離感がちょうど良かったです。とても上手に表現していると思います。告白も月島からなのが良かったです。 (2021年4月18日 4時) (レス) id: be1d7978bd (このIDを非表示/違反報告)
KOMORE(プロフ) - むさん» 本当に長らくお待たせしました……！皆の感情にどう現実味を出すかたくさん考えていたのでそうやって受け取って貰い感無量です。全文私にとって嬉しく糧になるお言葉です。読んで下さり本当にありがとうございました！ (2021年2月10日 10時) (レス) id: d075f9ab0b (このIDを非表示/違反報告)
む - 更新楽しみにしていました！ 皆の心の動きがとてもリアルで、ツッキーはこんな子とこういう恋愛をするのだろうな、と胸にストンと落ちました。等身大の高校生なこの作品がとても好きです。 完結おめでとうございます！ (2021年2月9日 2時) (レス) id: 727df39cb7 (このIDを非表示/違反報告)
KOMORE(プロフ) - なづなさん» コメントありがとうございます！テーマとしている高校生感を感じ取って下さりとても嬉しいです……！ゆっくりですが完結までついてきて頂けると有難いです。応援ありがとうございます！ (2020年5月11日 21時) (レス) id: d075f9ab0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KOMORE | 作成日時：2020年1月14日 22時
