やばいヤツらと俺(やばいヤツ)2【名探偵コナン】

41話 ページ15

｢取り敢えず乾杯するか｣


陣のグラスが来たところでｺﾝｯと小さくグラスを合わせて乾杯した


俺は飲んでたけどな←


｢で？最近調子はどうなんだ？｣


ゴクリと酒を煽って聞くと陣は間を置いてまぁまぁだと言った


｢またそれか。お前って何の仕事してんだよ｣


危ない仕事だというのは知っているが内容は知らない


黒の組織だって言うもんだから結構危険だと思うんだが


｢…只の慈善活動だ。鼠(裏切り者)を駆除したり、荷物の受け渡し(取引)をしたりとかそんな感じだ｣


カランとグラスを回しつまらなそうに呟く


｢へぇそうなんだな｣


江戸川が言っていたより安全な会社じゃねぇか←


｢何だいい会社だな。俺は危険な薬を開発したり、裏切り者を始末しに世界を渡る組織だと思ってたぜ｣


ケラケラと笑いマスターにお代わりを求める俺を陣が鋭い目付きで見ていたのを俺は知らない


その時あ、と俺は思い出した事を陣に告げた


｢そういえば今度、TVに出ることになったんだg｣


｢何時だ｣←


グラスをダンっとカウンターに打ちつける陣に落ち着けと言い、放送日と番組を教える


｢と言ってもまだ撮影はされてねぇんだけどな。撮影は明後日だったか？確か。｣


ちなみに秘密だからな？と念を押せば分かってると酒を煽った


ほんとに分かってんのかぁ？


それから暫く陣とたわいもない雑談や近況報告をして店を出た


陣は魚塚(あ、黒の組織でいうウォッカ？の事だ)を呼んで呑み直すらしい


俺じゃダメだったのかよ…


少し寂しい気持ちに浸りながら俺は優姫の待つ家へ帰った









(ウォッカ、もっと酒頼め。あと○月×日の仕事、全部キャンセルだ。そんな気分じゃねぇ)

(は？ですが兄貴、その日は大事な取引が)

(“Hope”がTVに出んだとよ。録画は勿論、リアルタイムで見なきゃダメだろうが)

(それは大変ですぜ！ベルモットにも教えときます！)

(あの方にも伝えろ。あの方もあいつのファンだからな。組織も一日休みになんじゃねぇのか)

(バーボンも最近ずっと“Hope”の曲ばっか聞いてますから喜びやすね)

(フンッ。アイツもやっと魅力に気付いたか…取り敢えずダビング出来る様にもしておけ)

(分かりやした！)

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