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「うん。美味い」
こたつでイケメンとカレー食べてるとか。
傍から見たらただの幸せな日常かも知れないけど、現実は全然違う。
10分程前に初めて言葉を交わした相手を部屋に上げてカレーを振舞って、混乱と緊張で正直こっちはカレーを食べるどころではなくなっていた。
「でも、ほんとよかったんですか？Aさんの分、足ります？」
『はい、多めに作ってるんで』
わざわざカレーを1皿分だけ作るなんてことはしない。
明日も食べて残りは冷凍保存しておこうと、だいぶ多めに作ってた。
「ならいいですけど。
しっかし、マジで美味いっすね。
こんな美味しいカレー食べれるなんて、ほんとラッキーでした。
料理得意なんですね」
だから…
そんな爽やかな笑顔向けられたらキュンてしちゃうってば。
芸能人並の綺麗な顔立ちで、気を抜くとぼーっと見とれてしまいそうになる。
『今日は休みだったのでたまたまです。いつもは大体コンビニとかで』
「あー、今日土曜日ですもんね。じゃあ明日もお休みですか？
俺、曜日あんま関係ない生活してるんでよくわかんなくなっちゃうんですよね」
普通ならこんなイケメンとお近付きになれてラッキー！って喜ぶとこなんだろうけど、そうはなってない。
だって加藤さん、急にやって来てうちの玄関に身を隠して、その上曜日関係ない生活ってなんなの？
たしかにサラリーマンとかでは無さそう。
「あぁ俺、一応小説とか書いてて」
不審に思ったのが顔に出てしまっていたのか、加藤さんは私の心の声に答えた。
『あ、そうなんですね…』
人並には本を読む方だと思うけど、加藤という作家は思い浮かばなかった。
『あの、差し支えなければペンネームなんか教えて頂けますか？』
「いや、ペンネームじゃなくて本名で。加藤シゲアキで書いてますよ。
まぁ、そんな大したもんじゃないんで…」
うわ。
やってしまった。
『すいません。存じ上げなくて』
「いえ。最初に名乗った時の反応で知らないんだろうなって思ってたんで」
加藤さんは苦笑いしてまたカレーを食べ始めた。
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まり(プロフ) - ぽ わ た す 。さん» コメントありがとうございます(*^^*)読者の方には主人公に自分を重ねて読んで頂けたら、と思って書いていたので嬉しいです(*^ω^*)これからも引き続きよろしくお願いします！ (2019年3月20日 0時) (
レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ わ た す 。(プロフ) - 初めまして！情景が本当に浮かんでウキウキしながら読んでました！主人公の自信の無い感じとか自分に重ねたり、としていましたが、本当にいい作品です！次作も読もうと思うので楽しみにして待ってます（≧∇≦） (2019年3月19日 23時) (レス) id: 1a6840d4ff (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ゆっちゃんさん» コメントありがとうございます(*^^*)嬉しいです(>ω<〃)〜引き続きお付き合いよろしくお願いします！ (2019年3月19日 23時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - シゲ担なんでこれ読むたびにキュンキュンしますww 他の３人のも読もうと思ってます！お疲れ様でした！頑張って下さい(о´∀`о) (2019年3月19日 23時) (レス) id: cfad8bd8ff (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 麗さん» コメントありがとうございます(*^^*)何回も読んで頂けてるということで、とっても嬉しいです(o´艸`)これからも引き続き宜しくお願いします。 (2019年3月2日 14時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2019年2月14日 0時
