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──side Y──
「祐也、今日うちに来てもいいよ？パパもママもいないの」
昼休みになった途端、エマはいつものように俺の前の席に移動してくる。
「俺、今日はフットサルなんだって」
「えー。今日は行かなくたっていいじゃん」
行かないわけないし。
なんでエマを中心に生活しなきゃなんねーのよ。
あー、だりぃ。
屋上でも行くか。
「ねぇ、いつになったらちゃんと付き合ってくれる？」
「俺はみんなの物だから、彼女とか作んないって言ってんじゃん」
敢えて満面の笑みでそう言って立ち上がる。
明らかに不満そうな顔をしているエマを残して教室を出た。
何を今さら…
俺がそういうやつだって知ってるくせに。
それに、自分だっていっぱい男友達作って遊んでんじゃん。
俺もエマも一途、なんて言葉とは程遠い性質なんだから。
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屋上は一応立入禁止ってことになっているけど、鍵がかかっていなくて実際は自由に出入りできる。
急なアクシデントの時にすぐ利用できるようにする為、らしい。
抜き打ちで教師が見回りに来て、怒られたことも何度かあるけど。
めずらし…先客かよ。
教師を警戒して、音を立てない様にそっとドアを開けると、給水タンクを背に座る女子生徒が目に入った。
まあいっか、あのコ1人くらい。
てか、見た事ないな。
1年生？
「おーい、ここは立入禁止だぞー」
わざと低めの声を出して後ろから声をかけると、女子生徒は驚いた様子でこちらを振り向いた。
「嘘嘘。びっくりしちゃった？
ごめん。
え、何？昼休みまで勉強？すげぇな」
膝の上にはノート、右手には鉛筆を握りしめていた。
「1年生？よく来るの？ここ…」
だけど、彼女はそのまま立ち上がって走り去る。
「え、ちょっと…ごめん」
走っていく背中に慌てて呼びかける。
びっくりさせちゃったよな。
1人で静かに勉強しようと思ってここにいただろうに…
彼女が立ち上がった瞬間、1つ気付いたことがあった。
クラスバッジ、3Aだったな。
3年なの？あのコ。
しかも隣のクラス。
顔見ても全然わかんなかった。
まあ確かに目立つ感じのコじゃなかったけど。
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なのはなさいた(プロフ) - 初めて読ませて頂きました！すごく面白いです！楽しませていただいてありがとうございます！！ (2020年6月5日 0時) (
レス) id: 9a9c48371e (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - 大変失礼致しました。 (2020年5月9日 20時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - ラークさん» 申し訳ありませんが、そちらの作品は私の作品ではございません。 (2020年5月9日 18時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
ラーク(プロフ) - こちらからすみません。Secret Love、シゲアキ先生と恋をします、のパスワードを教えていただけますか？よろしくお願いします。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: bda1f630a7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 彩耶さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします。 (2020年3月10日 2時) (レス) id: fa3c703b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まり
| 作成日時：2020年2月10日 13時
