私の人生、∞の記憶 (ページ43)

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お花見ページ43

丸山side

「わー！めっちゃ綺麗ー！！」

Aの入院している病院の中庭には、

でっかい桜の木があるんや。

今日は、そこでずっとやりたかったお花見をすることになった。

丸「姫さん寒くないですか～？」

「うん！大丈夫やで！」

ニコニコと笑うAの笑顔。

うんうん、これが俺は大好きなんや。

安「Aー！大倉がお弁当作ってきてくれてん！食べようやー」

「え！ほんまー？食べるー！」

車椅子を押してあげて、

皆んなが座っているところまで行くと、

「ありがとう、丸ちゃん」

とキラキラなアイドルスマイル。

ひぇぇえ眩しいですわー！！

安「見てみて～大倉が作ったオクラ料理やで～w」

「オクラが大倉作ったんか～！www」

大「おいおい！逆や逆～wwwww」

村「お前らほんっま…w」

ケラケラと中庭に笑い声が響いた。

こういうしょーもないのが大好きなeightなんよなw

大「皆んなの好きなもん詰めてん」

錦「おっ！唐揚げあるやん！！」

「わー！私の好きなハンバーグもあるやん！」

安「ミニハンバーグかわええな～」

渋「丸、ハンバーグってひき肉でできてんねんで。」

丸「！？ひっき肉ひっき肉嬉しいな～！！！！
……こんなとこでやらせんといてや！w」

またケラケラと笑い声が響く。

"懐かしいなぁ" "楽しいなぁ"

Aは目に少し涙を溜めながら笑う。

その姿が可憐で、今にも儚く散ってしまいそうな。

それでも、凄く綺麗で。

目が離せなかった。

「っくしゅん……」

横「冷えた？」

「へへ、ちょっと寒いな。」

渋「もうそろそろ部屋戻ろか。」

そろそろ部屋に戻ることになり

お弁当や飲み物をしまっていると、

「最後に1枚。皆んなで撮らへん？」

ニコッとカメラを持って言うから、

∞「もちろん！」

皆んな嬉しそうに返事した。

看護師さんに撮ってもらい、

8人で桜の木をバックに1枚。

「ありがと！……私桜好きなんよな～」

丸「Aみたいに綺麗よな。」

「なに冗談言ってんのー！w早よ行こ」

内心そんな冗談やないんやけど。

たった30分だけのお花見やったけど、

その記憶が凄く深く刻まれてて、

Aの笑顔。

メンバーの笑顔。

綺麗な薄桃色の桜の花。

散りゆく桜吹雪も。

全部が一生忘れられない思い出になった。

【残り6ヶ月】