私の人生、∞の記憶 (ページ41)

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もっと側に、ページ41

大倉side

この前Aのお見舞いに行った時、

病室で見たノートの事をメンバーに話してみた。

色々考えて俺が出した結果やった。

大「…そういうことやから、アイツ色々溜めてると思うねん。」

丸「最近皆んな行けてなかったからな～…」

安「A寂しがりやから……。」

皆んなシュンとした空気になって、

どうしたらええかを話あった。

村「ぶっちゃけな、皆んなしょっちゅう行く事なんて難しいやんか。俺達には仕事があるし、」

横「ほんまの事言うとそうやな…。見舞いに行ける病院の時間も決まっとるし」

そうやねん。

Aが休みに入ってから、

エイター達に心配させないように、

俺達は積極的に仕事を入れた。

年に2回ツアーをしたり…。

かつかつで仕事を入れてる。

安「皆んなあんま休みないやんな、」

錦「酷なこと言うかもしれへんけど、そこはアイツに踏ん張ってもらいたい…な。」

その時、ずっと黙ってたすばる君が口を開いた。

渋「踏ん張ってもらうとか…お前らアイツの余命あとどんだけあるのか知っとるんか？」

目を見開いて眉間にしわを寄せてそう言った。

皆んな顔を見合わせて、首をかしげる。

余命があとどれくらいあるか？

大「最初に聞かされた5年のやつしか知らへんけど…」

すばる君以外のメンバーは、

"それしか俺達も知らへん。"と口を揃えた。

すると血相変えたすばる君は、

はぁ、とため息をついて

渋「アイツ言ってなかったんかい…馬鹿」

と地面をジッと見つめて言った。

安「え、それじゃないん？」

丸「どういうことですか？」

ヤスとマルがそう聞くと、

ゆっくり頭を起こし、

俺達をジッと見つめる。

珍しく俺達の間に緊張が走った。

渋「……アイツもう1年も生きられへんねん。」

………………は？

沈黙が続いた。

皆んな混乱した。

…俺もめっちゃ混乱した。

え、どういうことなん？

なんでそんな……は？？？？

錦「え、ちょ待ってくださいよ。それほんまですか？」

渋「Aから聞いてん、ほんまに決まってるやん。だからアイツは治ってへんのに復帰したし、ライブとかTV出れへんからファンに元気与えたいって特別にSNSで交流したり。アイツなりに今生きてる証作って、やり残しがないように焦ってんねん。」

そんな……。

村「なんでアイツそんな大事な事言わんねん！」

村上君が悲しそうな苦しい声で言った。

渋「…そんなんアイツなんやから……」