私の人生、∞の記憶 (ページ40)

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大丈夫やでページ40

最近は夢の中までもが最悪や。

皆んなが居なくなる夢しか見ない。

決まっていつも苦しくて起きるんやけど、

今日は誰かに起こされて目が覚めた。

目を開けるとそこにはたつの姿。

「…た、つぅ？……っ。ちょ、外出てて」

"たつ"と声に出した瞬間、

酷い吐き気と頭痛が私を襲った。

吐くとこなんてあんま見られたくないし、

たつはそういうのほんまあかんねん。

自分も気持ち悪いの貰ってしまうから。

だから…

「早よ出てって！！！！」

こんな強く言うつもりなかったのに。

ごめんな、ごめんなたつ……。

たつが病室から出た瞬間、

「うっ、おぇぇ…」

ゴミ箱を拾い上げてその中に吐いた。

でも、あまりご飯も食べてないし、

胃液とかちょっとしたものしか出ない。

それでも、嗚咽が治らない。

嗚咽音はたつにあまり聞こえないように最小限にして、

私は震える手でナースコールを押した。

すると、すぐに看護師さんが来てくれて、

背中をさすってくれたり、

痛み止めや吐き気止めの薬を点滴で入れてくれる。

しばらくすると、吐き気も収まって、

頭痛が少しするくらいに収まった。

看「安定しましたね、大倉さん外で待たれてますが……通しますか？」

え、かれこれ30分以上は経ってるのに…

ずっと待ってたん？

「はい、入れてあげてください」

すると、少しショボンとした顔で入ってきたたつ。

…ふふ、可愛いクマさんや。

「ごめんなぁたつ。強く言ってもうて。でも、吐いてるの見られたくなかってん」

大「いや全然…これが日常茶飯事なん？」

心配した顔で椅子に座ったたつ。

「ちゃうよ。今日は雨だし、色々重なって酷かっただけやで。」

大「そっか…ほんま焦ったやん……」

頭抱えて丸まるクマさん。

「ごめんごめん。心配かけたなぁ、来てくれてありがとね。」

よしよし、と頭を撫でると、

上目遣いでこっちを見た。

大「大丈夫なん…？」

「大丈夫やで。」

大「体調だけやないで？心とかも。」

「うん、大丈夫やで。」

大「……そか。」

なんか言いたげやけど、

たつはそれ以上何も言わなかった。

しばらく2人で色々話して、

帰りにたつは、

大「また明後日来る。」

と珍しく次来る日の宣言をして帰って行った。

なんなんやろw

でも、その日はもう無駄な事を考えなくて済んだ。

やっぱり私にはメンバーの存在大事やな。

改めて感じた1日やった。

【残り6ヶ月】