私の人生、∞の記憶 (ページ32)

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記者会見ページ32

医「絶対に無理はなさらないでください。」

「はい！」

医「では気をつけて！」

「行ってきます～」

先生に見送られ、向かう場所は近くのホテル。

久しぶりの外、久しぶりの車。

看護師に1人付き添いで来てもらい、

準備も万全。

「……なぁなぁ。」

マ「どうしましたー？」

車を運転しながら、

耳だけ傾けるマネージャー。

「大丈夫かな、」

マ「弱気なんて珍しいですね」

ふふって笑う。

「弱気やないて！緊張してんのー。痩せすぎてキモいし、髪もないし…。」

帽子をグシャグシャしながら言うと、

マ「大丈夫ですよ。お化粧もしてもらいますし、ウィッグもいくつかご準備していただいてるらしいですよ？そんなに心配なさらないでください。」

「うーん」

あんまり納得してない返事をしてしまった。

車酔いしやすいから椅子を倒させてもらい、

イヤホンをして、

自分達の曲を聴いて心を落ち着かせた。

……緊張してない。

私は緊張してないぞ～大丈夫。

大丈夫…………。

～1時間半後～

「章ちゃぁぁん…助けでぇぇえ」

安「大丈夫やで～大丈夫」

「大丈夫やないて～…わぁああん」

村「うっさいわ！」

「わ～ヒナちゃんが怒ったぁぁあ」

安「あかんやん怒ったらー！」

記者会見まであと30分。

メンバーも全員集まって待機中なんやけど…、

ど緊張しております。

皆んな＂大丈夫や＂って言ってくれるけど、

うぅ………。

大「…顔色悪いで？ほんまに大丈夫？」

錦「ちゃんと寝とき。」

そう言ってソファに寝かせられた。

毛布までかけてくれる。

ほんま過保護なお兄ちゃん達やなぁ～。

目を瞑りながらお兄ちゃん達の事を考えてたら、

いつのまにか15分ほど眠りについてた。

ギリギリまで寝させてくれたらしく、

マネが焦って起こしてきた。

マ「急ぎましょう！お化粧も整えて。…いよいよですよ、小鳥遊さん。」

「せやなぁ、頑張ろか。」

伸びをしながら会場へ向かう。

私の後ろにはメンバーの兄ちゃん達が、

わいわいしながらついてくる。

後ろにいてくれだけで元気になれるし、頼もしい。

緊張なんて消え去っていて、

今は逆に楽しみになっていた。

もう少しで会見の時間。

「頑張ろか」

♾「おう！」

車椅子から立ち上がり、

私は光がさす方へ歩いた。