私の人生、∞の記憶 (ページ25)

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抗がん剤の効き目ページ25

抗がん剤治療を始めて6ヶ月。

抗がん剤治療がやっとの思いで終わって、

私の体調は良くなってはないけど、

気が楽になった。

先「お疲れ様でした小鳥遊さん。」

先生が病室に入ってきて、

ベッドの隣の椅子に座る。

「ありがとうございます先生。」

先「抗がん剤の効果があったか…結果をお話ししますね。」

「はい。」

ゆっくりと下を向き、手に持ってる資料を見て、

悲しそうな目で私を見た。

……その時結果はわかった。

先「効果は…なかったです。小鳥遊さんの体はどんどん癌に侵されていっています。そして、進行のスピードが早く…」

「もっと強い抗がん剤を投与してくれませんか？」

先生の話の途中で言葉が出た。

……私は治らなきゃいけないんだ。

辛く、苦しい思いをしても、生きたいから。

先「…小鳥遊さん、一旦少し休みましょう。この半年副作用に耐えながら頑張ってきました。
すぐにもっと強い抗がん剤治療というのは……負担が大きいです。
それに、こう言っては難ですが…効果が見られるかどうか、可能性は低いです。」

「いいから！！！！できるだけすぐ始めてください。耐えてみせます。治してみせます。生きたいんです…時間がないんです！
お願い先生……お願いします。」

自分でも必死だなぁ、醜いなって思う。

でも、自分で弱ってきていることがわかった。

蝕まれてることがわかる。

だから焦ってたんだ。

結果、先生はできるだけすぐにまた抗がん剤治療を始めてくれるのを約束してくれた。

副作用で死んだらどうしよう。

そんな事を考えながら、

悔しくて、悲しくて、

白い天井を眺めながら1人で泣いた。

【残り1年半】

※一応医療の事とか少し調べて書いてますが…無理矢理作ってるとこもあるのでご了承願います(＞＜)