私の人生、∞の記憶 (ページ23)

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メンバー皆んなでお見舞いページ23

それからちょくちょくメンバー個人がお見舞いにきてくれて。

抗がん剤の副作用も吐き気は全くなく、

少し貧血気味なだけで落ち着いてきた。

そして、来週7人揃ってお見舞いに来てくれるらしい！

それまでは1人も来れへんらしいんやけど、

皆んなで来てくれるんやで？

そんなん嬉しすぎるやん……！w

医「今日は楽しそうですね。なんかいい事ありましたか？w」

「あ、バレました？wメンバー皆んなでお見舞いに来てくれるらしいんです。それが嬉しくてw」

医「お！それは良いですね。それを楽しみに頑張りましょうね！」

「はい！」

先生とも仲良くなったし！最近嬉しい事いっぱいや

……って思ってたのもひと時だけだった。

「…わっ、……………ッ、」

起きて髪を触ると、

布団に落ちた大量の髪の毛。

ついに脱毛が始まった。

「大丈夫や思うてたけど、意外とキツいなぁ…w」

皆んながロング好きやから伸ばしてた髪が

パサパサと抜け落ちる。

その光景は想像してた以上に辛く苦しいものだった。

その後、マネージャーにとりあえず帽子を色々買ってきてもらった。

「ありがとう。…皆んなにはまだ秘密にしといて。自分で言うから」

マ「……はい。わかりました。」

とりあえず口止めしといて、

自分も心の整理をする。

もー、こんなん絶対ブスやから嫌われる。

そして、皆んながお見舞いに来る日がやってきた。

「せんせー、皆んなキモいって思わへんかな？」

医「思うわけないですよ」

「ほんま？ねぇーほんまに～？？」

医「はいw帽子も似合ってますし。」

そっかーっと窓の外を見つめる。

早くこないかなー？って気持ちと、

来た時にどうしようー？って気持ち。

先生が出て行き、お昼を少しだけ食べて、

ボーッと本を読んでいると、

コンコン。

とノック音。

安「入るでー？」

って言う章ちゃんの声。

わわわわ、どうしよう。緊張する。

スーーッと扉が開く前に、

布団の中に隠れた。

なんか恥ずかしくて。