My girl……？〜Family〜【nt×ar】

幸せ ページ49

颯馬side




あの後、急患が来て俺は処置室に向かった

ホントなら今日ヘリ担当なんだけど…頼武から離れるのはよくないって言われて灰谷が変わってくれた

…申し訳ねぇ…


その患者さんは無事一命を取り留め、ICUに運ばれた



颯｢ふぅ…あ、灰谷！｣

灰｢うん？｣

颯｢悪い、ヘリ担当変わってもらっちゃって｣

灰｢うぅん。こんくらい全然大丈夫だよ。そんな事より頼武くんいいの？｣

颯｢あ…｣



灰谷に言われ、スタッフステーションまでダッシュ



緋｢あ、名取｣

颯｢すいません、見ててもらっちゃって｣

緋｢すいませんじゃなくてありがとうがいいけどな〜？｣

颯｢え…ありがとうございます｣

緋｢はいはい。頼武くんさっき泣いたからミルクあげといたよ｣

颯｢ほんとですか？ありがとうございます｣



保育器を覗くと頼武が目をキョロキョロさせてた

もう目は見えてるから、見慣れない場所で戸惑ってんのかな？



颯｢よいしょ…いい子してたか？頼武｣

頼｢…((ﾆｺｯ｣

颯｢…かわよ…｣



俺の顔見て笑いやがって…

ちくしょう…可愛すぎるだろっっ((



緋｢すーごい幸せそうな顔すんじゃん｣

颯｢幸せですよそりゃ。可愛い息子も産まれたし、俺には勿体ないくらい可愛い嫁もいるし｣

緋｢ふーん…らしいですよ？有岡さん｣

颯｢！？｣



後ろを振り向くと点滴の台片手ににっこり笑ってこっちを見る大貴の姿



颯｢おまっ、熱は？！｣

大｢ん〜、大丈夫ぅ〜｣

颯｢な訳ねぇだろっ。ほら、戻るぞっ…｣



頼武片手に大貴の手を引いて病室まで

大荷物だなこりゃ←



ｶﾞﾗｯ))



颯｢ばか、何勝手に出てんだよ…｣

大｢んー？ちょっとトイレ行きたくてついでに｣

颯｢はぁ…｣



まだ熱い…

頼武を大貴の隣に寝かせ、ベッドに腰かけた



颯｢いちいち無駄な心配させんなよ…｣

大｢んふふ…俺には勿体ないくらい可愛い嫁、ね〜｣

颯｢…っ///｣

大｢素直だね〜颯馬〜｣

颯｢…るせっ…｣



大貴の顔をガッと掴んでそのまま触れるだけのキス

顔を離すと大貴の熱で少し潤んだ目が合った



大｢ふふっ…｣

颯｢…ばか｣

大｢え〜？んふふ…｣

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