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目覚め ページ10

颯馬side




あの後、急患が来たため、俺は処置室にいた

一命を取りとめた患者がICUに運ばれていく

マスクを取ってゴミ箱に放り投げた

その時、白石先生が息を切らしてきた



白「はぁっ、はぁっ、名取先生!」

颯「はい」

白「有岡さんの意識が戻った」

颯「えっ……」



その言葉を聞いた瞬間、俺は地面を蹴って走り出していた

ICUにいる、あいつの元へ




ガラガラガラ))



颯「はぁっ、はぁっ……」

緋「名取、遅い」

颯「すいません……はぁっ……」

緋「んじゃ、後はよろしく」

颯「ありがとうございます……」



すれ違った時、そっと言われた



緋「彼女ってことは誰にも言ってないから。幸せにしてやりなよ」



緋山先生は部屋のガラス張りの所のカーテンを閉めて、出てってしまった

俺は小さく頷いて、大貴の所に行った

挿管のチューブは取れ、カニューレが鼻についていた



大「……そう……ま」



小さな声で、大貴は俺の名前を呼んだ

よかった



颯「……ばか……心配させてんじゃねぇよ……」

大「えへへ……ごめんね……?」

颯「いいから、寝てろ」



俺がまたパソコンに向かおうとすると、大貴がなにか物欲しそうな顔で見てきた

そっと頭を撫でるとほわって笑った



大「……好き……」

颯「……ん」



誰も来る気配がないのを確認して、大貴の唇にそっとキスを落とした

久しぶりだった

顔を離すと少し顔が赤くなっていた大貴



颯「……何照れてんだよ」

大「ふふふ、こっちのセリフだよ……顔真っ赤っかだよ……?」

颯「っせぇ、鎮痛剤投与やめるぞ」

大「え、なんか痛そうだから無理無理」



こんな会話でも

とっても嬉しかった


意識が戻って、ほんとによかった

嫉妬→←舌打ち



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46猫ー0924ー - 更新待ってました!これからも頑張ってください (2019年5月14日 7時) (レス) id: 8fa9dca0b7 (このIDを非表示/違反報告)
絆。(プロフ) - 朔さん» ありがとうございます!個人的には颯馬の性格が好きなんですよね……(誰も聞いてない)割と作者本人の性格が颯馬に似てる(らしい)ので…… はい(?)これからもよろしくお願いします! (2019年5月11日 21時) (レス) id: 4fc00956d1 (このIDを非表示/違反報告)
絆。(プロフ) - 46猫ー0924ーさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年5月11日 21時) (レス) id: 4fc00956d1 (このIDを非表示/違反報告)
絆。(プロフ) - ちぃまるさん» おぉ〜!同じですね(同志よ((殴 )まぁ……こっこり持ってったんですけどね(どやぁ)← 読んでくださり、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年5月11日 21時) (レス) id: 4fc00956d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 性格ほんっと好きです。 (2019年5月11日 18時) (レス) id: bc08b0a9bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つなぐ。 | 作成日時:2019年4月14日 1時

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