72話。貴方side ページ23
江「あ、Aくん、お菓子早く頂戴。あと社長室に行っておいで。」
『はい、これですね。あとまたですか。』
一日に二回も社長室に呼び出されるとは。俺、何かやらかしただろうか。
いや、なにもしていないし、強いて言えば乱歩さんにお使いを頼まれて駄菓子を買いにいったことぐらいだ。
何故?
『国枝です。』
ノックをしてから声をかけると、一度目のように入れと許可が降りたので社長室の扉を開けると、また社長と太宰さんがいた。
太「社長、結果は。」
福「...太宰に一任する。」
太「了解です。」
何の話だろう。
二人の間で交わされる話しについていけない。
どうすればいいのかと思いながら、二人の顔を交互に見ると、福沢社長は先程会ったときと変わらない表情だが、太宰さんはどこか嬉しそうだ。
『あの?』
太「Aくん。武装探偵社、入社試験合格おめでとう。」
『は?』
試験?そんなものしていないのだが。
合格って、さっきまで俺は武装探偵社の社員ではなかったということなのだろうか。
太「君の入社は社員である私が推薦はしたが、ただで入れるわけにはいかないだろう?だから、社長直々に君の行動を評価してもらったのだよ。」
そう言って太宰さんは片手で俺のパーカーのフードに触れ何かを外し、その何かを俺に見せ、もう片方の手でトランシーバーのようなものを掲げた。
『俺の今までの言動を盗聴してたってことですか?』
太「そう、その結果君はうちの社員だと認められたのだよ。」
『え、じゃあ、あの襲撃とかなんとかも演技ですか?』
太「いや?本当に起こったことだし、彼らは本物のポートマフィアの精鋭部隊さ。」
俺はどうやらとんでもないところに入社してしまったらしい。
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空李 | 作成日時:2019年5月9日 17時