68話。貴方side ページ19
『中島さん。何をするつもりかはわかりません。でも、中島さんは本当にそれでいいんですか？』
敦｢え？｣
中島さんの顔が困惑したように、眉がハの字を描く。
『中島さん。もう一度考えてみてください。』
中島さんは今にも泣きだしてしまいそうだ。こんな顔の彼を放っておけるはずがない。
『本当にそれが中島さんのしたいことなんですか？』
敦｢うん、だって、僕さえいなければ、誰も巻き込まれることはないんです。｣
芥川の言っていたことのことだろうか。
周りを損なう、とかなんとか。
たしかにポートマフィアの狙いは中島さんのみだった。中島さんを捕らえるためにナオミちゃんや俺たちが怪我を負ったのも事実だ。
しかし、それだけでそんなことが言えるはずがない。
そもそも、ポートマフィアが中島さんを狙わなければ俺たちは怪我をすることもなかったのだ。
俺が気を失ったあと、何が起きていたかは知らない。
でも、恐らくだが中島さんが何かをしたのではないだろうか。
裏路地の袋小路ということで爆発が起きたときとは異なり、銃声が響き渡っていても野次馬は誰一人いなかった。
だから、また新たに人が介入したとは思えない。
『中島さん。俺の話を聞いてください。』
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空李(プロフ) - かなとさん» すみません、ご指摘ありがとうございます。 (2019年5月9日 18時) (
レス) id: 154a99d2ca (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月9日 18時) (レス) id: 483535372f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空李 | 作成日時：2019年5月9日 17時
