チョコレートが七十三個 ページ30
突然登場の私と桂に、戸惑いを見せる銀時と新八くんと神楽ちゃん。残りの2人は特に気にする素振りを見せなかった。
「桂さん!? さっき用事があるって出てったばかりじゃないですか!」
「ヒャッホウ! 流石A! その手土産寄越すネ!!」
「げ、A? なんでお前が……」
新八くん、神楽ちゃん、銀時、3人それぞれの反応を見せてくれた。神楽ちゃんに関しては、最初こそ戸惑っていたものの、私の手に握られた袋を見るなり早速要求してきた。
元々万事屋への菓子だったため、快く承諾する。
「銀さん!!」
とそこで、銀時の手を握っている若い女性、大体20代前半だろうか。その女性が銀時の名を呼び、グッと顔を近づけた。
そして、此方のことは一切無視して、頬を紅く染めながら言った。
「銀さん、好きなんです。貴方のことを愛しています!!」
「ブフッ」
話がぶっ飛びすぎてよく分からない。
新八くんに淹れて貰ったお茶を、漫画みたいに噴き出しながらそんなことを思う。
ハンカチで口元を拭き、多少咳き込みながら新八くんに説明を求めた。
新八くんによると、どうやら彼女は昨日の依頼人らしい。なんでも、その依頼内容が面倒臭い男がいるから彼氏役を演じて追っ払って欲しいとか何とか。
その男がまた厄介な輩で、ストーカーのように見せかけていた、彼女の命を狙った攘夷浪士だったらしい。
依頼人である彼女はお偉いさんのご令嬢であるらしく、あまり男の人との関わりがなかったようで、危ないところを助けてもらった銀時に落ちた、と。
少女漫画か何かかと思ったが、まぁ確かにと納得する。
普段はちゃらんぽらんな銀時だか、いざとなったら頼りになることぐらい分かってる。
彼が本気のときはどれほど真っ直ぐな瞳をしているのか知っている。
彼女も真っ直ぐな瞳を銀時に向けていて、あぁ本気で恋しているんだなって思った。
まぁ、それとこれとは話が別だが。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー食べ物……かもしれない!
誰かのもんじゃ
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梍鵺(プロフ) - 梨音さん» 今回もダークマターでした。呪われているのでしょうかね…。しかし、ダークマターって作れるものなのでしょうか?(笑)寿司を作る時も妙さん、ダークマターになっていたのでね…ある意味才能(笑) (2019年10月16日 22時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - 梍鵺さん» なんですって!?可笑しいですね…一応十種類以上ある筈なのですが…。ま、まぁ、お妙さんの手料理を振る舞われている訳ですから、きっとお気に入りなんでしょう!! 今回はどうでしょう?もしまたダークマターでしたら、実際に作ってみては?← (2019年10月16日 22時) (レス) id: 2014aa6b49 (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 梨音さん» 今日のラッキー食べ物もダークマター!?!?ほっ他のもあっありますよね?妙さんに嫌われているのでしょうかね?近藤さんよりはマシだと思うのですがね…。G(生命力がゴキブリ)と同類…考えたくもねーや← 人生リセットボタンならぬ人生リセット食べ物ですね() (2019年10月15日 21時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
梨音(プロフ) - 梍鵺さん» なんと…! ……最近、嫌な思い出はありませんか?そんなときは、ダークマター! 嫌な記憶がさっぱり抜け落ちます!もれなく良い思い出も消え去りますが…。人生のリスタートには、ダークマターが必需品です!! …何を言っているんでしょう。 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 2014aa6b49 (このIDを非表示/違反報告)
梍鵺(プロフ) - 続きも気になりましたが…ラッキー食べ物がダークマター…だと!? (2019年10月13日 16時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨音 | 作成日時:2019年7月21日 21時