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( 誠也 )
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処置を終えて、目を覚ました謙杜はまた派手にグズる 。
誠也 「 しんどいなぁ、泣いたらもっとしんどくなるで ？ 」
って言うても泣くしかないんやけど、
酸素マスクもしてるし点滴も繋がってるから抱っこしてやれへんのがもどかしい 。
大吾 「 まぁた、泣いてる 」
大吾が流星たちを連れてやって来た 。
でも、しゅんは部屋の入り口に立ったまま 。
その頬には涙の跡が残ってた 、
あぁ、俺ダメな兄貴やなぁ 。
誠也 「 しゅ、
謙杜 「 しゅん、泣かぅぅ、で 」
誠也 「 えっ、 」
さっきまで泣いてた謙杜はじっと駿を見つめて言った 。
小さい頃発作や手術で入院する度に
見舞いに来た俺らの姿を見つけてはふにゃっと笑った謙杜はこう言いたかったんかな ？
" 「 泣かんで、 」" って
そうか大きくなったんや 。
体重はたったの20kg 。
でも生まれたときを思ったら20倍 。
この病気の子どものほとんどが出生時の体重は1000g未満 。
謙杜もそうやった 。
それを思えばずいぶん大きくなった 。
でもこの先のことを考えれば、
肺の形成手術は避けられへん、
手術に伴うリスクも
後の経過、合併症や感染症の危険も成長と共に増していく 。
それだけやない
手術をしなければ今日みたいな事の繰り返し
分かってる、
分かってるけど、
手術をすれば
この笑顔も
やっと出た言葉も失われるかもしれん 。
駿佑 「 誠也くん、ちゃんと話してや 」
謙杜の頭をそっと撫でて、
俺を見た駿の視線はとても鋭いもんやった 。
誠也 「 人工心肺を着けてやる手術なんやって、」
俺の言葉に駿も篤志も流星も言葉を失う 。
誠也 「 一定の間、心肺機能を機械に任せる 」
流星 「 、、、 機械に、任せる ？ 」
流星が震える声で聞いてきた 。
誠也 「 つまりその間謙杜の心臓は 、、、止まる ｣
やっとの思いで捻り出したそのひと言は部屋の中に悲しく響いた 。
＊
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隣（りん）(プロフ) - ななさん» コメントリクエストありがとうございます m(_ _)mそうだったんですね！頑張ります(^o^) (2020年9月4日 20時) (
レス) id: aec75fe184 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 私も施設系をリクエストしようと思ってたんです！ 嬉しい！ 公開楽しみです！ フロアの名前の提案なのですが、夢、つばさ(翼) とかどうでしょう？ 虹と空から、明るくて前向きな感じがして、考えてみました。 (2020年9月4日 19時) (レス) id: f72ae36d64 (このIDを非表示/違反報告)
隣（りん）(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！お待たせしちゃってすみません m(_ _)m そう言って頂けて安心しました。新作もよろしくお願いしますm(_ _)m (2020年8月29日 10時) (レス) id: aec75fe184 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 新しいお話の題材、決まったんですね！ めちゃくちゃ楽しみです。 (2020年8月29日 10時) (レス) id: f72ae36d64 (このIDを非表示/違反報告)
隣（りん）(プロフ) - ここたさん» ご意見ありがとうございますm(_ _)m (2020年7月4日 9時) (レス) id: aec75fe184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暖 | 作成日時：2019年11月13日 23時
