♯253 ページ3
絶対に目を逸らさない
そう決めて、じっと見つめた
多分陸くんも、自分からは逸らさないって決めてたんだと思う。お互いずっと見つめあったまま、次の言葉を待ってる
私が何か言うのを待ってるの?
でも、陸くんの番だよ?
頭を撫でてた手が顔を包み込み、親指で唇をなぞる
今にも唇が触れそうなくらい近い
これ、キスしちゃう?そういう事?
あれこれ深く考えずに、そっと目を閉じた
陸「……………あーーー、ねっっむ。クソ眠いんだけど(笑)」
私から離れてうつ伏せになってる
…………そういう事ね…
陸くんは、私の事本当は好きじゃない
この状況で、そうならなかったんだから
何も始まらなかったんだから
A「陸くん……やっぱり…帰ろっかな…」
陸「……ん?………んー……」
顔も反対側に向けちゃってるから、今陸くんがどんな顔してるか分からないし、目を開けてるのか、閉じてるのか、本当に眠たいのか、本当は全然眠くないのか何一つ情報がない
唯一分かってるのは、私が拒絶されたって事実だけ
「帰ろっかな」の答えが「んー」なんだから
私がネガティブなだけ?
どんなハッピー野郎でもこれは落ちる
陸くんの背中を見つめて小さく溜息をついて部屋を出た
もう苦しい。
苦しいし、滑稽で恥ずかしい
陸くんに借りたTシャツを脱いで元の服に着替えた
軽くメイクしてたから、もうこれでいっか…
部屋を出る準備をして陸くんの部屋をそっと覗くと、さっきと全く同じ場所で同じ体勢から動いてなかった
寝ちゃったのかな……
音を立てないように静かに家を出た
家を出た瞬間、ぶわっと涙が溢れて、声を押し殺すことも難しいくらい泣いた
……人生で一番泣いたかもしれない
『はい……どうした?』
A『ごめっ……ちょっと………もう私無理かも…消えちゃいたい…(泣)』
誰かに頼らないと
もう立てないと思った
613人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かよ(プロフ) - うわぁ〜怖すぎやろ祭😱マウント取りに来てウザすぎる!自分の方が陸の事知ってますって言いたいんだろうね。マジで怖すぎる! (2022年10月28日 13時) (レス) @page50 id: 4f8a94ee34 (このIDを非表示/違反報告)
Lime(プロフ) - ayaさん» こんなの送り付けられて、「ありがとうございます♡」ってなるはずないですよね!?ただの嫌がらせやん…😑仕返ししたい…😡 (2022年10月25日 23時) (レス) id: 4c48067b79 (このIDを非表示/違反報告)
Lime(プロフ) - ともさん» 悪足掻きにもほとがある😑マウント大好きですねこの人!でも陸は仲良くして欲しい!って言ってましたよね〜?無理😑 (2022年10月25日 23時) (レス) id: 4c48067b79 (このIDを非表示/違反報告)
Lime(プロフ) - みおさん» 応援してるよ〜彼のことならなんでも聞いてね!相談乗るよ!系女。鬱陶しい…あなたにだけは相談しません🙃暗闇でいっちゃって下さい🤣 (2022年10月25日 23時) (レス) id: 4c48067b79 (このIDを非表示/違反報告)
Lime(プロフ) - まおさん» リクのトリセツちょっと中身興味あるんですけど🤣どう取り扱って来たんでしょうねー?結果付き合えてないんだからその取説は❌ (2022年10月25日 23時) (レス) id: 4c48067b79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Lime | 作成日時:2022年9月30日 1時