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「先生、お世話になりました」


「またいつでも来ると良い。待っているから」




三日目の朝、義勇は帰ることにした




「Aはいつ帰る」


『これが治ったらですかね』




そういって捻挫した方の足を見つめた




「そうか。」


『義勇さん、帰るときに怪我しないようにね』


「俺はしない。」


『ふふ、そっか。それなら安心です』




Aはこの三日で義勇の扱い方に慣れたようで、義勇はAと会話を難なくできるようになった




「A、偶に義勇の世話をしてやってくれないか。一人で暮らしているから、以前ほどまともに食事が取れず筋力が落ちている」




先生の突然の提案に義勇は目を丸くした




「先生、それは………」




特別親しい仲でもないのに料理を頼むなど失礼ではないか
 
それに気を遣いたくない

いくら先生の願いとはいえ。




『いいですよ。たまになら。私料理好きですし』


『大切な鱗滝さんの大切な人ですからね。栄養満点のもの作りに行きますよ!』




此処は断るところではないのか

面倒事を押し付けられてどうしてそんなに軽やかに返事をしているのだ




「そうか、ありがとうA。」




先生はAに礼を言って、俺に気をつけてと別れの言葉をかけた

義勇は何も言えぬまま先生の家を後にした







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作者名:こゆ | 作成日時:2024年8月31日 10時

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