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『今日もいらしてたんですね、こんにちは。』
「…どうも。」
野良犬を待っていたら、代わりにあの少女がやってきた
もう会えないだろうと思っていたから実弥は目を丸くする
いや、本当は少しだけ期待していたのかもしれない。
実弥の後ろに隠れている風呂敷がそれを表している
「これ。」
『なんですか？』
「おはぎだ。」
なぜ？とでも言うような顔をする少女に実弥は続けた
「ほら、この前菓子もらっただろォ」
『でも、、』
「あんたのために買ってきたから、貰ってくれねえか」
『………ありがとうございます、えっと』
「不死川。不死川実弥だ」
もうすぐ尽きる命
誰かの記憶に残るのは互いに辛いから名前なんて告げたことはなかった
それでも名乗ったのは、あの言葉をかけてくれた彼女が気になっているからだった
『不死川さん……。ふふ、不死川さん、ありがとうございます。私はAAです』
『あの、不死川さん。よかったら一緒におはぎ食べませんか』
「いや、あげたんだから、Aさんが食べろ」
『帰っても一人なので、どうせなら不死川さんと一緒に美味しく食べたいです』
頬を紅く染めてにこやかに笑う彼女が可愛らしく感じられた
「………わかった。一緒に食うか」
実弥の中で、彼女の存在が更に大きくなった
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『今日もいらしてたんですね、こんにちは。』
「…どうも。」
野良犬を待っていたら、代わりにあの少女がやってきた
もう会えないだろうと思っていたから実弥は目を丸くする
いや、本当は少しだけ期待していたのかもしれない。
実弥の後ろに隠れている風呂敷がそれを表している
「これ。」
『なんですか？』
「おはぎだ。」
なぜ？とでも言うような顔をする少女に実弥は続けた
「ほら、この前菓子もらっただろォ」
『でも、、』
「あんたのために買ってきたから、貰ってくれねえか」
『………ありがとうございます、えっと』
「不死川。不死川実弥だ」
もうすぐ尽きる命
誰かの記憶に残るのは互いに辛いから名前なんて告げたことはなかった
それでも名乗ったのは、あの言葉をかけてくれた彼女が気になっているからだった
『不死川さん……。ふふ、不死川さん、ありがとうございます。私はAAです』
『あの、不死川さん。よかったら一緒におはぎ食べませんか』
「いや、あげたんだから、Aさんが食べろ」
『帰っても一人なので、どうせなら不死川さんと一緒に美味しく食べたいです』
頬を紅く染めてにこやかに笑う彼女が可愛らしく感じられた
「………わかった。一緒に食うか」
実弥の中で、彼女の存在が更に大きくなった
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作者名：こゆ | 作成日時：2024年8月31日 10時
