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「炭治郎。」
「はい!なんですか?」
「不死川が祝言をあげるそうだ。」
「ええっ!?不死川さんがですか?」
弟弟子、炭治郎のもとに寄ったときに
不死川に言伝を預かっていたと思い出した
‥‥
義勇は、今では時偶不死川と鮭大根を食べに行く仲であった
珍しく大人しい不死川は、黙々と鮭大根を頬張る自分の横で何か言いかけてやめる行為をすでに三回している
「不死川。厠なら外に出て右だ。」
「ハァ!?ちげえよ!!」
きっと腹を下したのだと思ったのに全くの見当はずれだったようで、会話というものは難しいなと鮭大根に視線を戻した
「…………今度祝言をあげるから来てくれねぇか」
「祝言…?」
鮭大根を食べるときはどんなことがあろうとも止まらない箸が、この時初めて止まった
不死川が祝言をあげる。そうか。
「おめでとう。」
「オゥ。」
「………相手もおはぎが好きなのか?」
「テメェ、なに人の伴侶と仲良くなろうとしてんだよ」
心外だ。不死川をよろしく、と挨拶したいだけなのに。
「すまない。」
「否定しろよ!」
怒り口調だが、多分怒っていない。自分では感じ取れなかった人の気持ちが、周りの人に恵まれたおかげでわかるようになってきた
不死川は優しい。
「それでよォ。その、竈門らにも伝えといてくれ」
「わかった。」
不死川はこんな表情もするのだな
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00 冨岡義勇 ページ16
「炭治郎。」
「はい!なんですか?」
「不死川が祝言をあげるそうだ。」
「ええっ!?不死川さんがですか?」
弟弟子、炭治郎のもとに寄ったときに
不死川に言伝を預かっていたと思い出した
義勇は、今では時偶不死川と鮭大根を食べに行く仲であった
珍しく大人しい不死川は、黙々と鮭大根を頬張る自分の横で何か言いかけてやめる行為をすでに三回している
「不死川。厠なら外に出て右だ。」
「ハァ!?ちげえよ!!」
きっと腹を下したのだと思ったのに全くの見当はずれだったようで、会話というものは難しいなと鮭大根に視線を戻した
「…………今度祝言をあげるから来てくれねぇか」
「祝言…?」
鮭大根を食べるときはどんなことがあろうとも止まらない箸が、この時初めて止まった
不死川が祝言をあげる。そうか。
「おめでとう。」
「オゥ。」
「………相手もおはぎが好きなのか?」
「テメェ、なに人の伴侶と仲良くなろうとしてんだよ」
心外だ。不死川をよろしく、と挨拶したいだけなのに。
「すまない。」
「否定しろよ!」
怒り口調だが、多分怒っていない。自分では感じ取れなかった人の気持ちが、周りの人に恵まれたおかげでわかるようになってきた
不死川は優しい。
「それでよォ。その、竈門らにも伝えといてくれ」
「わかった。」
不死川はこんな表情もするのだな

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作者名:こゆ | 作成日時:2024年8月31日 10時