□ ページ31
･
10:30
ふと目が覚めた。隣には綺麗な顔の男の人。
ゆっくり寝かせてあげようと思い、ひとりベッドから抜け出す。
リビングへ行くと太陽の光が差し込み気持ちのいい陽気だった。
そういえばじゅりくんのLINE、、
｢昨日ごめんね、私寝ちゃって｣
と一言だけ送った。するとすぐに帰ってきた返信。
いつもならまだ寝てるはずなのに。
もしかして通知音で起きちゃったかな？
昨日みんなを送ったのに、申し訳ないことしたなぁなんて。
｢心配したわ｣｢帰れたんならよかった｣｢今日お前ん家行くね、18時くらいかな｣
あー、完全に自分の家に帰ったと思ってる。そりゃそうだよね。
でもあえて何も言わない、言ったら怒られそうだしちゃんと帰ったよって嘘ついてもバレた時に怒られそう。
何も言わないでほくとの家に泊まったなんてことがバレたらまたどうせ怒られるんだろうけど。
どっちにしろ怒られるな、これ。
『18時か、まだ時間ある、よし作ろ』
わたしはほんの気持ちでご飯を作ることにした。
味に合うか分からないけど、あまり人の手料理が食べれないじゅりくんが美味しいって食べてくれるんだから…ね、平気だよね。
と言い聞かせる。
するといつの間にかほくとは起きていて、私の後ろに回った。抱きしめられてる。
声を掛けると今にも壊れそうな小さい声で言った。
北斗｢帰んなよ、｣
その言葉に戸惑った。なんでほくとは私を止めるんだろうって。
昨日から様子がおかしいなと思っていたけど、もしかしてほくとは私を恋愛の意味で見てくれてるのかな？なんて。
また無駄な勘が働いてしまう。
こんなんじゃ目黒のときと同じじゃないか。
急に怖くなってほくとの言葉に答えずにいると、｢ごめん、｣と謝られる。
謝るのはこっちの方なのに。私はどこまでいっても偽善者のまま。
好意を向けられるのは得意じゃないよ。
でも好意を向けるのも得意じゃない。
きっと私は恋愛に向いていない体質だ。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 954人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Jxrx(プロフ) - PaSOさん» はじめまして、作品を読んでくださりありがとうございます!!今後の展開がどうなるのか、関係性は変化するのか、色々な場面に注目して読んでいただけると嬉しいです!!今後とも宜しくお願い致します。 (2020年4月27日 23時) (
レス) id: 9172c61fbe (このIDを非表示/違反報告)
PaSO(プロフ) - はじめまして！毎回楽しく読んでます。ここからどんどん関係性やそれぞれに対する想いが顕在化してくる予感がしています。お身体に気をつけて更新頑張ってくださいね。楽しみにしています！ (2020年4月26日 15時) (レス) id: 842be9d369 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Jxrx | 作成日時：2020年4月4日 3時
