【wrwrd】後輩の頭のネジが行方不明 2

□早起き□ ページ47

今日は珍しく俺がAよりも先に起きた。

いつもなら俺が起きる頃にはAはもう起きていて、朝ご飯の支度を済ませている。

それなのに今日はまだ俺の腕の中で穏やかに寝息を立てて眠っている。

俺が起きるのが早すぎた？いや、それはない。

スマホを見る限り現在朝九時を少し回ったところだった。

何なら俺も少し寝坊したくらいだ。

余程よく眠れたんだろう。

それなら起こすのは可哀想やし、いつものお礼も兼ねて今朝は俺が朝ご飯を作ろう。

Aを起こさないようにそっと布団から抜け出してキッチンに向かう。

食パンにベーコン、卵をそれぞれ一人分用意する。

冷めた物を食べてもらうのは嫌だからAの分はAが起きたから焼くつもり。

少し不格好だがいい具合の焼き色の付いたベーコンエッグを、焦がしてちょっと黒くなったトーストの上に乗せる。

美味しそうな朝ご飯の完成だ。

洗面所へ顔を洗いに行って戻ってくるとAも起きてきたので、おはようと声を掛けてやった。


『おはようショッピごめん、起きるの遅くなった…』

syp「ええよ よう眠れたんやろ？」

『うん』

syp「朝ご飯は俺が作るから、Aは顔洗ってき？」

『やった、ショッピの手料理』

syp「ベーコンエッグ乗せただけのトーストやで」

『めっちゃ美味しそう！急いで顔洗ってくる！』


そう言うとAは言葉の通り急いで洗面所へ向かった。

さて、今度は上手く作るぞ…！

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