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「……ごめんなさい、一般人です」
「はあ？ じゃあ何よ、この野次馬」
茶髪のショートカット、加えて高専の制服を着用している姿に、直ぐにこの子が例の新入生だと把握した。
「おねーさん、こーゆーの興味ある？」「一般人なんにパなぁー！ やりらふぃ〜じゃん」「ああ、君は僕の花……どうか僕の妻に！」「貴様！ 此方をどなたと心得える！ 無礼千万！ 寄るな阿婆擦れ！」「フヒッ、美女が一人と僕の推しが！」
声と声、人と人が自身を囲っている場合、どう抜け出そうかと試行錯誤していると、半ば強引に手を引かれ、グイグイと無理やり人混みから連れ出された。
「アナタ、高専の人でしょ？ あんなのに戸惑ってたらどうすんのよ」
「……お手数おかけしました」
「まぁいいわ、丁度良かった。 原宿駅向かってた所なの。 アナタも来る？」
「是非ご一緒させてください」
彼女、――釘崎野薔薇は、本物のモデルがいるのかと思い覗き見したらしい。 見れば高専の制服を身に纏っていた私に、都会慣れしてない者と感じ助け舟をくれたとのことだ。
釘崎は綺麗に切り揃えた髪を靡かせながらこちらを振り返る。
「にしても、同じ学校にこんな美女居るとか……私ってホント、つくづく環境に恵まれないのね」
「……素敵な人居ますよ？」
「マジ？」
「私の家族で、明るく前向きで、頼りがいもあり、時々面白くて……とても優しい、大事な自慢の男の子です」
釘崎は会うのが楽しみだと言って視線を前方に向ける。 ふくよかな男性が、一人の女性の傍をうろちょろとしている方に釘崎が後を追うと、私も見失わない様に足を進める。 しかし、不意に誰かに肩を捕まれた。
「っやっと見つけた！」
「……悠仁、びっくりした」
一瞬誰かと疑ったが、お揃いの制服と、両手に持つ食料で悠仁だと察した。
「電話でろよ〜！ 滅茶苦茶焦ったかんな！」
「ごめんね、忘れてた」
悠仁の後から伏黒と先生も合流し、釘崎を手招きして、コインロッカーへと向かった。
＊
「そんじゃ改めて」
「釘崎野薔薇。 喜べ男子、紅一点よ」
釘崎は腰に手を当て、堂々とした振る舞いで自己紹介をし終えると、悠仁から順に私も改めて自己紹介をする。
「改めて、AAです。 悠仁共々、よろしくお願いします」
「は？ Aも同じ1年!?」
「えぇ……」
釘崎は私を同い年だとは思わなかったらしく、酷く驚いていた。 そして、悠仁の方を見ては、絶望的な顔に変化していたのだった
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クロワッサン(プロフ) - 猫助さん» たいっへん長らくお待たせいたしました(-_-;) コメントありがとうございます。 最新話更新いたしましたのでぐっすり眠れますね！！ (2021年4月28日 3時) (
レス) id: 9c7083b36c (このIDを非表示/違反報告)
猫助(プロフ) - 先が気になって気になって、夜しか眠れません…作者様、続きを…続きを…！（密かに応援しています。更新、ゆっくりお待ちしています！） (2021年2月27日 8時) (レス) id: b4292b3d94 (このIDを非表示/違反報告)
クロワッサン(プロフ) - 人形師さん» コメント遅ればせながらありがとうございます。 続きをお待ちいただいてありがたいです ^^) 嬉しいお言葉、ありがとうございます。 (2021年1月27日 15時) (レス) id: 9c7083b36c (このIDを非表示/違反報告)
クロワッサン(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメント遅ればせながらありがとうございます。 先を楽しみにして頂いて嬉しいです(*^^*) 作者かなりマイペースなもので…(^^; 気長にお待ちいただけると幸いです。 (2021年1月27日 15時) (レス) id: 9c7083b36c (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります。応援してます！！ (2021年1月25日 4時) (レス) id: 0a38f0e1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロワッサン | 作成日時：2020年11月19日 21時
