「…恋の始め方」 (ページ33)

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☆ ページ33

樹「ねぇ〜Aちゃん。これも入れていい？」
　「本当に食べるの？」

スーパーでフラッとどこかへ行ったと思えばたくさんのお菓子を抱えて帰ってきた

樹「今日全部は食べないけどストック笑次Aちゃんにいつ呼ばれてもいいようにね」
　「はいはい。」

子供のようににんまり笑顔でカゴへお菓子を入れる樹
なんだかんだ受け入れてしまう私

樹といると不思議と自然に笑顔になれる

野菜コーナーで野菜を吟味していると樹が寄ってくる

樹「ねぇ、Aちゃん。高地が遊ぼうって言ってるんだけどどうかな？」
　「一緒におでん？」
樹「うん、どうかな？嫌？」
　「嫌じゃないよ。高地くんいい人だから」
樹「じゃあ、いいよって返事しとくね」

二人きりの時間は終わり

少し寂しいけど素直にそう言えない自分

樹「荷物持つよ」
　「いいよ、すぐだし」
樹「重たいでしょ？はんぶんこ」

全部持たせてる嫌な女に見えないようにしてくれてるのかな
重い方の袋を持ってくれた

樹「空いてる手で俺の手運んでって」
　「自分で運べるでしょ。くっついてるんだから」

乗せられなかったか…と凹む樹

　「ほら、高地くん来ちゃうから早く行こう」

空いた手を繋ぐとくしゃっと笑う樹

コロコロと表情が変わって可笑しい
本当に素直な人なんだな