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あの後、女性に年齢を聞くものではない、そんな常識もないのかと怒り狂ったレオナと、Aの実年齢を知ったことで平常心を取り戻せていないクロウリーとの口喧嘩が始まった。
話題の中心である彼女は我関せずであり、二人の口論をBGMにしながら部員達に檸檬の蜂蜜漬けを配布している。
｢今日のもうめぇな……！｣
｢Aちゃんの作るものは幾らでも食べれるよ｣
｢あぁ〜っ、レモンのちょっと酸っぱい感じが運動後にはありがたいっス｣
実はA、結構な頻度でレオナやラギーに強請られており、部活終了後に差し入れを持っていくことが何度もあったのだ。
彼女としても、食べ盛りの男子生徒がまくまくと大口開けて沢山食べてくれる光景を見るのは好きなので、差し入れをするのを苦に思ったことはない。
｢うし、そろそろ帰るか。エペル、もし分かんねぇところあったら、俺に電話してきてもいいからな｣
｢うん！ ありがと！｣
｢えぇ……もう帰るんスか？ Aだけでも置いていってくれません？｣
｢｢嫌です！｣｣
｢では皆様、お邪魔しました｣
｢｢Aさん、ご馳走様でしたァ！！｣｣
舎弟か、何処ぞのヤクザ者か。
そうツッコミたくなる程に綺麗に揃って頭を下げられた為、Aは溜息を吐きながらも一礼を返した。
＊＊＊
その日の夜のこと、トントントンと三回のノック音が響いた後に、エペルから入室許可を求められた。
予想はつきながらも何用かと問えば、彼から魔法薬学と魔法史で使用する教科書と参考書を差し出される。
｢構いませんよ。適当に座って下さい｣
｢毎回ごめんね｣
｢……私はよく冷酷非情だと評価されることが多いですが、一生懸命に努力をしている方を見捨てることはありませんよ｣
｢えへへっ、ありがとう｣
｢――と、失礼。はい、Aです｣
[こんな時間に悪いな、A。今時間は大丈夫か？]
｢要件にもよります｣
[明日の予習をしてたら分かんねぇ範囲があってよ……良かったら教えて欲しいんだが]
｢なればエペルさんと一緒にしましょうか。スピーカーにさせて頂きますね｣
寮も違えば性別も違う三人だが、性根が似ているからか気の合い様が凄まじかったのであろう。
二時間も教え合いっこをしていたおかげで、翌日の授業ではミスすることなく無事に終えることが出来たのであった。
＊
月兎様リクエスト、B組三人の日常。
実はこの夜、睡眠不足は美容の大敵だと言ってヴィル先輩が部屋に乗り込んできていたり。
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神桜佳音(プロフ) - ゆるりさん» わざわざありがとうございます！更新楽しみにお待ちしておりますね！ (2020年6月13日 12時) (
レス) id: 8032f2476b (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 咲桜さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！和歌のチョイスも素敵でした！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 神桜佳音さん» そっちもありましたね！ 何となく思い浮かんだ歌を書いてたので……くっ、そっちでもよかったのに……！！ 後で出させて頂きます！ (2020年6月1日 23時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
神桜佳音(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいております！最新の更新の話で百人一首が出ておりましたが、君がためで、監督生君は春のに続けたのでしょう？おしからざりし命さえもあったのでは…？と思ってコメントしてしまいました！更新応援しております！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 06bd6db604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月18日 1時
