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Floyd side
ジェイドの作ったキャラメルミルクティーをこくこく飲んでるAちゃんを脚の間に座らせて、後ろからぎゅうっと抱き締める。
普段から綺麗で、ちっちゃくて、かわいいAちゃんだけど、猫耳と尻尾がついてるから今日は五倍くらい可愛いんだよねぇ。
Aちゃんに薬使おうって提案したオレ、やっぱ天才じゃんね。
｢Aちゃん、おいし？｣
｢甘くて美味しいのです。なれど……魔法薬の作用で猫舌になっているようで、普段の様には飲めませんね｣
ぺろっと舌の先っちょを出してんのも可愛いよねぇ、本物の猫ちゃんみたい。
さっきまで怒ってたアズールだってガン見してるし、ジェイドは何時もより優しい笑い方しながらAちゃんを見つめてる。
Aちゃんの感情を勝手に反映するらしい耳が今、少しだけぺしゃってしてんのが本気で可愛過ぎてどうにかなっちゃいそうだ。
｢はい、あーん｣
｢……んむ｣
ロールケーキを食べさせてあげたら、途端に耳がぴんっと立って、尻尾がゆらゆらとゆっくり揺れ始めた。
ほんっと可愛いなぁ……Aちゃんがロールケーキ食べるみたいに、オレがAちゃんのことを食べちゃいたい。
けど我慢、そんなことしたら嫌われるだろうし、もう二度と今みたいに触れるどころか会話すらしてもらえなくなるだろうから。
｢少し失礼して……はい、Aです｣
[A！ 無事かい！？]
｢はて、一体何がでしょう｣
[キミがフロイドに魔法薬をかけられて、猫になってしまったのをウチの寮生が見ていてね。連れて行かれたと聞いたから心配していたんだ]
｢ご心配どうも。ですが、特に何も被害は受けておりませんよ｣
[そうかい、なら良かった。今からボクもそっちに行ってもいいかな？ フロイドに言いたいことがあるんだ]
｢リドルさん、僕です。アズールです。モストロ・ラウンジの担当者に伝えておきますので、その方について来て下さい｣
[おや、良いのかい？ まさかキミが許可を出すだなんて思っていなかったのだけれど]
｢……僕では反省させられなかったので。貴方なら灸を据えられるかと思いまして｣
[………キミも大変だね、アズール]
オレもジェイドも何も悪いことしてねぇし。
元々可愛いAちゃんをもっと可愛くしたいって思うのも、猫耳つけて欲しいって思うのも普通のことじゃんか。
この三分後、本当に金魚ちゃんが部屋に乗り込んで来たのは流石にビックリした。
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神桜佳音(プロフ) - ゆるりさん» わざわざありがとうございます！更新楽しみにお待ちしておりますね！ (2020年6月13日 12時) (
レス) id: 8032f2476b (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 咲桜さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！和歌のチョイスも素敵でした！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 神桜佳音さん» そっちもありましたね！ 何となく思い浮かんだ歌を書いてたので……くっ、そっちでもよかったのに……！！ 後で出させて頂きます！ (2020年6月1日 23時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
神桜佳音(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいております！最新の更新の話で百人一首が出ておりましたが、君がためで、監督生君は春のに続けたのでしょう？おしからざりし命さえもあったのでは…？と思ってコメントしてしまいました！更新応援しております！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 06bd6db604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月18日 1時
