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暴力沙汰はマジフト大会の出場停止処分を下される為に完全にNG。
けれど、勝手に縄張りを荒らしてきたAを除く彼らを見逃すわけにもいかないとのこと。
｢誰も見逃すとは言ってねぇ。ここは"穏便"にマジカルシフトで可愛がってやろうぜ｣
｢マジフトで？｣
｢試合中なら、どれだけ魔法を使っても校則違反にはならねぇからな｣
｢シシシッ！ レオナさんってば意地悪っスねぇ。こんな弱そうな奴ら、ワンゲームと持たないッスよ｣
散々な言われようである。
ここまで言われてエーデュースとグリムが黙っていられるわけもなく、ケイトとユウも巻き込んだマジカルシフトの試合を行うこととなった。
魔法が使用出来ないユウだけは観覧席に座らされており、その他の面々はサバナクロー寮のマジフト場へと移動する。
魔法を使えるようになったAは近くで見てろ、とのご指名をレオナ直々から受けていた為にマジフト場の端っこに移動しようとしていた。
が、その時に丁度スマホが着信を知らせる。
｢はい、もしもし｣
『はいもしもし、じゃないわよ！ アンタ、体力育成と飛行術の成績こんなに良いのに、何で選手に立候補しないの！？』
｢何故と言われましても……私、此処の世界の人間ではないのでマジフト大会で注目されたいと微塵も思いませんし。それならば他の方に枠を譲るのが道理でしょう｣
『それはそれ、これはこれ！ アタシらポムフィオーレも優勝は狙っているの、お分かり？ だったら純粋に実力で競い合う必要があるのよ！』
｢はぁ……それで、つまり｣
『アンタを選手候補に入れておくから、明日の放課後は練習に混ざりなさい。まぁ、アンタのことだから選考を勝ち上がるでしょうけど！』
ヴィルからの通話が切られてしまったことにより、Aの内心は疑問と不満で一杯になった。
彼の言うことは尤もだとは思うが、Aの言い分も正しいものだろう。
この世界で未来を歩んでいく他の生徒に枠を譲り、観戦に徹して何が悪いのか彼女には分からないのだ。
ほんの少しだけむすり、と不満げにしているAの頬をラギーが楽しげに触り始めた。
どうやら彼女とヴィルの通話を聞いていたらしい。
｢シシシッ、ふにふにっスね！｣
｢ひゅまんです……もうっ｣
ラギーの手首を掴み、指を頬から離させる。
それと入れ替わりにレオナが後ろから肩に腕を回して凭れ掛かってきたと思えば、まさかの提案をしてきたのだった。
｢A、お前もあっちチーム入れ｣
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レイ - とても面白くていつも見させて頂いています！更新楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2020年4月12日 14時) (
レス) id: 906bb64cc1 (このIDを非表示/違反報告)
MaO(プロフ) - 何度も読み返す程、とても面白いです！いつも素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月10日 12時) (レス) id: 3dee49fcd0 (このIDを非表示/違反報告)
最初は、ぱー(プロフ) - 面白すぎて、イッキに読んでしまった…………。ゆるりさん無理のない程度に更新頑張ってください！ (2020年4月10日 3時) (レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月9日 13時
