17 ページ17
トレイが言うにはこうらしい。
｢
素晴らしい観察眼と推理力である。
因みにAが何故知っているのかといえば、簡単に話で、以前植物園で彼と一緒に昼食をとった時に気付いただけだ。
｢何でAは知ってたんだ？｣
｢何故と言われましても……二日前に昼食を共にした時、選んだサンドウィッチの種類に甘さがなかったので。なれど私にはフルーツサンドを買って下さったので、そういうことかと｣
｢それだけなのか！？｣
｢後はまあ、ヴィルさんにマジカメの良さを教えられていた時にケイトさんの写真を見ましてね。この方ならば、『映え〜』とか言ってパンケーキの写真でも撮ってそうなのに一枚もなかったので
｢え、それオレの声真似！？ 上手すぎじゃん｣
潜入調査の為、変装術や声真似を突き詰めたAにとってケイトの声を真似をするのは容易なこと。
話が逸れている気もするが、Aの声真似の完成度が高過ぎて一同は盛大に驚いた。
とほほ、と頬を指でかきながら落ち込んでいるケイトにトレイとAはトドメを刺し始める。
｢あ〜………バレてたんだ？ うわ、はっず……。トレイくん、リドルくんの件もそうだけど、その"思ってたけど言わない"っての良くないと思うな〜、オレ｣
｢次のなんでもない日はキッシュも焼いてやるからな｣
｢そりゃどーも。……ケーキ並みにフォトジェニックなやつにしてね。というかAちゃんも気付いてたなら言ってよ〜！｣
｢言ったところで何かあるのですか｣
｢何もないけどさ、Aちゃんがオレのこと分かってくれてるって……すっげー嬉しいじゃん？｣
タルト一口分が刺されたフォークを持っている右手の手首を握られ、そのまま引き寄せられたことによってAとケイトの顔が近付いた。
彼の大きな手が腰に添えられているので簡単には逃げれないだろう。
そんな中、Aは恥ずかしがることなど全くなく、手に持っているタルトを落とさないか心配している。
｢おいケイト！｣
｢首を、はねてあげようか……？｣
｢ゲッ、ちょっと待ってよリドルくん〜！｣
｢待たない！｣
三人がわちゃわちゃしているのをタルトを頬張りながらぼんやりと眺めていたのだが、今度は後ろに引っ張られてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1441人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ - とても面白くていつも見させて頂いています！更新楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2020年4月12日 14時) (
レス) id: 906bb64cc1 (このIDを非表示/違反報告)
MaO(プロフ) - 何度も読み返す程、とても面白いです！いつも素敵な作品をありがとうございます！ (2020年4月10日 12時) (レス) id: 3dee49fcd0 (このIDを非表示/違反報告)
最初は、ぱー(プロフ) - 面白すぎて、イッキに読んでしまった…………。ゆるりさん無理のない程度に更新頑張ってください！ (2020年4月10日 3時) (レス) id: 9e43d059be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月9日 13時
