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そして一言物申したかった。
両利きとはいえ片手しか使えない状況の中、何故エーデュースはパスタやステーキなどの片手では食べにくい料理を選んだのであろうかと。
ステーキはまだ良い、豪快に口を開けて食べれば食べられないこともないからだ。
しかしながら、よりにもよってパスタの中でもスープパスタは不適切過ぎるだろう。
｢カニちゃんとサバちゃんないわ〜｣
｢元イソギンチャクですから馬鹿だとは思っていましたが、まさかここまでとは。とても驚きました｣
意地悪い笑みを浮かべながらエーデュースを弄り始めたリーチ兄弟のことを横目に、Aは取り敢えずサラダのレタスにフォークを刺す。
アズールが気を利かせて、Aの皿に盛られているステーキを一口大に切り分けてくれていた。
そんなアズールと穏やかに会話をしていたところ、リドルやケイト、カリムから興味津々な眼差しが送られてきていることを察知する。
何用かと尋ねてみれば、両利きが珍しくてつい見てしまったという答えが返ってきた。
｢慣れれば楽が増えますよ。ところで……随分と食べにくそうですねぇ｣
｢Aよりは食いやすいとは思うんだが、どうも皿を支えれないというのが厄介なんだ。皿が動くから食いにくい｣
｢ふむ。ではジャミルさん、口を開いて下さいませ｣
｢？ あー……？｣
すると、Aは手早くナンを千切ってから上手い具合にカレーに浸し、ジャミルの口へと運んだのである。
いきなり異性から所謂"あーん"をされたジャミルは当然であるが、周りの面々も一瞬で石の様に体を固まらせた。
Aとしては、ジャミルが変に力を入れて食事をしている為に繋がれている右手が窮屈に感じたからこその行動であったのだが、それを彼らが理解出来るわけもなかったのである。
ぎこちなくナンを咀嚼し、飲み込んだ彼が硬直したままであることを不思議に思っていれば、後ろから優しく肩を叩かれた。
｢おや、クルーウェル殿｣
｢薬が出来た。魔法が直接当たったのはバイパーだな？｣
｢はい｣
今のジャミルと意思疎通をすることが不可能であると悟ったクルーウェルは、魔法薬の小瓶の蓋を開けると、無理矢理彼の口へと中身を流し込んだ。
最初は苦しそうにしていた彼であったが、左手に解放感が訪れたことに気が付いて目を見開く。
漸く訪れた自由に対して、Aとジャミルは全く同じタイミングで溜息を吐き出したのであった。
＊
月華姫様リクエスト、ジャミルと両手がくっついてしまう御話。
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太宰、乱歩などの頭脳派推し - いろんな世界に行ってるみたいなので、其処で知ったボカロなどを歌ってみてほしいです！歌ってみた的な。 (2022年3月14日 3時) (
レス) @page20 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 舞夜桜さん» リクエストですね、大丈夫ですよ！ 喜んで承ります〜！ 少しお時間いただきますね。 (2020年7月27日 21時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
舞夜桜 - モブ男が夢主を襲う｢身体中を触ったり、叩いたりする」 それを目撃したキャラが激おこする。 とか書けますでしょうか？ 無理でしたら大丈夫です！ (2020年7月27日 20時) (レス) id: 7970974f99 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - ミミズクさん» ありがとうございます〜！！ 無理してませんよ！ 楽しくやってますから！ これからも頑張りますね！ (2020年7月17日 9時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ミミズク - いつ見ても最高です！更新無理せず頑張ってください!!! (2020年7月16日 23時) (レス) id: e138928b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年7月4日 16時
