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その頃一方。
暖かいスカラビアには大雪が降り、オクタヴィネルは反対に暑くなり、ポムフィオーレは窓が割れそうな程の暴風雨、イグニハイドはサウナの様な蒸し暑さ、そしてオーブンみたいな暑さの鏡舎に羽が凍る寒さの学園長室。
学園内の温度調節は、学園の保持する貴重な魔法石から魔力を供給する対価として妖精達が行ってくれているらしい。
悪戯でもされたのかと思って確認したところ、魔法石が盗まれていたことが発覚した為、緊急で寮長会議が開かれていた。
｢寒ィッ！！ 何だこの部屋は……！｣
｢ああ、助かりました。オクタヴィネルは朝から暑くて暑くて。干上がる寸前でしたよ｣
｢イグニハイドはサウナ状態ですぞ！ パソコンが駄目になったらどうしてくれるんだ！ 至急改善を要求する！｣
｢皆さん、お静かに！ ……お気付きのように、今、学園中の施設の温度調整が出来なくなっています。原因は、妖精達に魔力を供給していた魔法石の消失です｣
学園の施設内で、四季を通して快適に過ごせるのは火の妖精をはじめとした様々な妖精達のおかげである。
それ故に、魔法石が無くなってしまっては魔力を供給することが出来ず、現在のように学園内の空調が制御不能となってしまうのだ。
つまり、魔法石の消失は学園の崩壊の一歩目であるということ。
だが、態々鏡の間へと侵入して魔法石を盗む輩など居ないだろうし、人間や人魚からすれば"妖精が好む質の魔力を供給する"魔法石を盗む必要など皆無。
だからといってマレウスが盗むとも思えず、犯人に目星をつけることすら出来ずにいた。
すると、先程までアズールと険悪な雰囲気を醸し出していたマレウスが口を開く。
｢……そういえば。昨夜散歩している時、この辺りではあまり見かけない妖精の姿を見た。木の葉に身を包んだ、手のひら程の大きさの妖精だ。二人がかりで、虹色の石を重そうに運んでいたが……｣
｢虹色の石！？ それは、無くなった魔法石に違いありません！！ ドラコニアくん、その妖精達は何処に向かっていましたか！？｣
｢植物園の方だったかな｣
｢皆さん、至急植物園に行きましょう！｣
植物園へと向かい、容疑者である妖精達に気付かれないように中を覗いてみたところ、小さな妖精達が虹色の魔法石を持っている光景が目に飛び込んできた。
木の葉に身を包んだ妖精は"ものづくりの妖精"と呼ばれ、妖精が四季を変える為に必要とする道具を作る役目を担っているらしい。
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ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» ありがとうございます〜〜！ 嬉しいです……更新頑張れます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2020年7月2日 9時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - ゆるり様、夢主の推察能力が半端なくて素敵でした！物語の続き楽しみにしてます。この作品が、大好きです(^^)すごく面白かったですm(__)m (2020年7月2日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - リリア最推しさん» 勿論出演予定ですよ！この後のお話に出てきますので、少々お待ちくださいませ！ (2020年6月28日 14時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
リリア最推し - 夢主の髪が切られたら1番黙ってない妖精王が居ますけど、出演ありですか？？ (2020年6月28日 13時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» お褒めいただき光栄です〜！ 私の文章能力で、書きたいことが伝わるか不安でしたが……良かったです！ (2020年6月28日 8時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年6月21日 12時
