心の傷〜第二章〜【魔入間・魔d!】

32.私の兄〜過去編終了〜 ページ32

ただただ、絶望するしかなかった。


母「澪亜…。食欲はある？」


『お母様…ごめんなさい。今は…なくて…』


母「そう…、ビセン」


『ぁ、もう大丈夫ですよ…！ほんとに！』


母「…無理はしないこと。約束ね。」


『…はい』


もう手遅れ。


＿＿＿＿＿＿＿＿


警察「では、あなたはどういう人を見ましたか？」


『黒いマントを深く被っていました。


…それと、斧を持っていて…死神のような姿でした。』


警察「…はぁ…たったのそれだけですか？」


『っえ？』


警察「すみませんが、情報が少ないので、


こちらも探すのに時間がかかります。


こちらもいろいろと忙しいのでねぇ。」


『ちょ、ちょっと待ってください！！！


あ、兄はｯ！！！…』


警察「誰かがあなたのお兄さんを追い込んだかも


しれないですよね？そちらを調べますので、では。」


何故納得してくれないの？


なんで話を聞いてくれないの？


なんで…助けてくれないの？


警察って助けるものじゃないの？


なんで？なんで？


mb「っ、アンタ…ビセンテの、」


『！』


“姉ちゃんが言ってた。お前の兄にいじめられたってな！”


あの人に似てる。もしかしてあの人のお姉さん…？


『っあの…兄は、本当にいじめて、いたんですか？』


mb「ｯﾊｧ…嘘よ。嘘。嘘に決まってるじゃない。」


『は？』


今、なんて


mb「いるのよねー、ああいう“偽善者”。


皆あんなやつの何がいいのかしら。


私より目立ったらこんな目にあうのよw」


は？は？？


mb「あの豚達も馬鹿よねぇ


こんな嘘簡単に信じちゃってw」


嘘だったって…こと？


『…ふざけるな…』


mb「は？なに？」


『ふざけるなぁアァ”ァァ”ァ”ァァ”！！！』


mb「！？」


『ｯ私は虐められていた！！！


氷のような冷たい水を毎日かけられ！！！


死ねなんて言われるのが当たり前でもあった！！！！


それをお兄様がいつも慰めてくれた！！！


そんなｯ、そんな優しいお兄様が死んだんだ！！！！


方耳を失っても！！横腹を削られていても！！


ｯ、ふざけるなｧｯ…ふざ、けるなぁｯ！


ウアァァ”ァァ”ァ”ァァ”ァァ”！！！！！』


ここからの記憶はない














＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


今日も少女お墓参りにくる。


『…お兄様。今日は空が綺麗です。


…お願いだから…生きてるなら…戻ってきて…


…ﾋｸﾞｯ、ｸﾞｽｯ…』


今日も涙を流し、泣き続ける。

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