最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（42）

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岩本の場合

「いいじゃんwね？」
『いや…その…今忙しいんで…』
「じゃぁLINEのID教えてよ〜あ、インスタでもいいよ？」

岩「…」


私らを視界に入れると足を止めてめちゃくちゃガン見してくる。帽子とマスクで見えにくいけどかなり眉間にシワがよってそうな雰囲気はすごい伝わってきて笑いそう。


「ね？ほらスマホだして？」
『ご、ごめんなさい…連絡先はちょっと』
「は？なんで？いいから出せって…⁉︎」
岩「あの…嫌がってますけど」
「な、なんだよお前‼︎関係ねーだろ‼︎」
岩「関係ないですけど、嫌がってるの見えたんで」
「チッ…うるせーばーか‼︎」


捨て台詞を吐いてその場を去ったナンパ役を見送ってひーくんを見上げる。


『あ、ありがとうございました…』
岩「いや…大丈夫ですか？」
『はい…あの…間違ってたらすみません。SnowManの岩本さん…』
岩「え…あぁ、はい…」
『わ、私ファンで‼︎あの…本当にありがとうございました‼︎』
岩「あ、そうなんですね…いつも応援ありがとうございます。それじゃぁ」
『私を見て何か思いませんか？』
岩「え゛…えっと…すみません」
『あなたの娘です』
岩「は？……はぁ⁉︎え、A…？」
『はい‼︎ってことでカメラどーん‼︎』
岩「またかよ…」


岩「マジで最初ちょっと怖かったんだけどw」
『相手の方は多分もっと怖かったと思う。強面高身長マッチョに睨まれるとか恐怖以外の何物でもない』



深澤の場合

「いいじゃんwね？」
『いや…その…今忙しいんで…』
「じゃぁLINEのIDを教えてよ〜あ、インスタでもいいよ？」

深「うわぁ…」


気にしながらチラチラと盗み見ながらじりじりと距離を詰めてくる。来るならさっさと来いよ。
擬音多い行動すんなw


「ね？ほらスマホだして？」
深「あの〜すみません。ちょっと道聞きたいんですけど〜」
「は？何？今忙しいんだけど」
深「あ、お姉さんすみませんココ行きたいんですけど…」
『え、あ、えっと…』


私地図読めねーのよ。でも道聞くフリして助けるのはアリやな。今度私も使う。


深「よかったら近くまで連れてってくれません？お兄さんの方でも全然大丈夫ですけど…」
「チッ…しけたわ」


ナンパ役が去っていくとふっかさんは私を距離をとって顔を覗き込んできた。この距離で見ても私ってバレないのマジですげぇな。私の美女ポテンシャルが高いのかメンバーが鈍すぎるのかのどっちかやな。

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