兄と色眼鏡と香水(微腐向け) ページ7
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『もうこんな時間？！やばい、いってくる！』
「は？どこに？」
『ココと昼飯からそのまま取引先と交渉！』
竜胆の声に反応しつつも、声を荒らげたのは先程まで書類に追われていたAだった。
背もたれに掛けていたジャケットを羽織ると横からグイ、とネクタイを引かれる。
「おー、だから今日新しいスーツだったわけね」
『タケオミが買ってくれた』
「へえ？」
馬子にも衣装ってやつ？と蘭が品定めするかのような視線で見つめるとゆっくりと引き寄せ、Aのネクタイを締め直した。
「蘭ちゃんがその交渉上手くいくおまじないかけてあげる♡」
『まじない？』
その言葉に顔を顰めた他のメンバーと首を傾げるA。
蘭はデスクの引き出しから小さな小瓶を取り出すとそれをAの手首、うなじ、腰、足首にワンプッシュしていく。
『香水…？』
「そ♡リラックス出来るようにね」
いい匂いっしょ？と笑顔を零す蘭と全体に掛かるように頭上から天井に向けて香水を最後にワンプッシュした。
その匂いに窓を開け嗚咽を上げたのは三途だった。
「くせぇ」
「ヤク中にはこの良さがわかんねーよ♡」
「ア"？」
「やんのかコラ」
「上等だクソ野郎が！」
「アキ、ココのこと待たせてんだろ」
こいつらは気にすんな、とボスこと佐野万次郎が一言言えばAはボス、行ってきます！と笑顔で事務所を飛び出した。
いがみ合う二人の横で顔を顰めていた竜胆に気づかずに。
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『ココ！』
「こっちこっち」
『お待たせ』
「おー…ってA、お前いつから色気付き始めたんだ？」
と、ニヤニヤ笑う九井がAの肩を抱けば何のことだと言わんばかりに眉をしかめた。
「香水、つけてんだろ？」
『アー…これ、出る前にランちゃんがつけてくれた』
「は？」
『交渉上手くいきますようにーっておまじないだってサ』
「…あのヤロウ、牽制のつもりかよ…」
『なに？』
なんでもねーよ、とあからさまに不機嫌な九井に手を引かれながらランチにしては高そうなレストランへと入っていった。
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比嘉槐 - 何回読んでも面白いですwそしてやっぱりイラストが上手い！頑張ってください！！╰(*´︶`*)╯♡ (12月1日 21時) (
レス) @page15 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - ハァァ…面白すぎん？なんなの？というかイラストうますぎません⁇主人公君好きです…。春ちゃんも可愛いし灰谷兄弟もイイ///これからも頑張ってください！更新楽しみに待ってます！！ (8月19日 13時) (レス) @page15 id: 58171344cf (このIDを非表示/違反報告)
774(名無し)(プロフ) - ニャオさん» わたしより上手い人は五万といます…でもそう言って貰えて嬉しいです！ありがとうございます！(´∩ω∩`*) (2021年10月23日 23時) (レス) id: 50213264b4 (このIDを非表示/違反報告)
ニャオ - あぁ、何だただの神絵師か・・・ (2021年10月23日 17時) (レス) @page1 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
ふじ(プロフ) - はい、ご無理のないペースで頑張って下さい！！楽しみに待ってます！！ (2021年10月22日 22時) (レス) id: 7db00b7f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：774(名無し) | 作成日時：2021年10月16日 0時
