怖面と色眼鏡と合鍵 ページ5
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ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…
室内に響くのはパソコンの叩く音と来客用のソファに寝転がる一人の男の寝息のみ。
事務作業に一息ついた九井が伸びをするとそのまま立ち上がる。
「コーヒー淹れるけど、飲む奴いる？」
『ハーイ』
Aの返事のみあるものの、室内にいた灰谷竜胆と望月莞爾の手が上がる。
「おー、3人……ハイハイ、4人な」
「4人？」
どう考えても反応があったのはA、竜胆、望月の3人だけ。
まさかと思い振り返った竜胆が見たのは、先程まで寝息を立てていた蘭が横になったまま手を上げている姿だった。
「兄ちゃん！起きてんなら事故報告書書くの手伝えよ！」
「蘭ちゃんは寝てまーす」
「あ"ー、もう！」
一切手伝う気配のない兄に怒りを覚える弟。
これもいつものやり取りが故に、特に気にするメンバーもいなかった。
「ここ置いておくから、各自取りに来いよー」
「りんどー、兄ちゃんのもよろしく〜」
「自分で動けってば」
そう言いつつも彼の分のコーヒーを持ってきてしまうのはきっと弟としての性だろう。
「サンキュー、りんどー♡」
「まったく…」
デスク戻る竜胆と入れ替わりで歩いて来たのはマグカップを2つほど持った九井だった。
「ほらよ、ミルクたっぷりの甘ったるいお子ちゃまコーヒー」
『お子ちゃまコーヒーって言うなヨ』
零すなよ、とだけ呟いた九井はAのデスクにマグカップを置くと反対の手に持っていたコーヒーを啜りながら自分のデスクへと戻って行った。
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暫くするとAが終わった〜！と声を上げる。
その声に驚いた竜胆は肩をビクリと震わせるとうるせえ、と頭を叩かれる。
Aは頭を押さえながらte/a/msを開くと同じ室内にいる望月にチャットを送る。
A仕事何時頃終わりそう?
望月もう少しで終わるが、どうした?
A 物凄く言いにくいんですけど
望月なんで急に敬語なんだよ
A 鍵失くしたかも
「…」
『ら、蘭ちゃーん！あそぼ！』
「いいよぉ」
「よくねーよ、兄ちゃん！」
望月の視線から逃げるように蘭の隣に座れば、Aは冷めきったコーヒーを啜る。
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比嘉槐 - 何回読んでも面白いですwそしてやっぱりイラストが上手い！頑張ってください！！╰(*´︶`*)╯♡ (12月1日 21時) (
レス) @page15 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
一尺八寸一犀 - ハァァ…面白すぎん？なんなの？というかイラストうますぎません⁇主人公君好きです…。春ちゃんも可愛いし灰谷兄弟もイイ///これからも頑張ってください！更新楽しみに待ってます！！ (8月19日 13時) (レス) @page15 id: 58171344cf (このIDを非表示/違反報告)
774(名無し)(プロフ) - ニャオさん» わたしより上手い人は五万といます…でもそう言って貰えて嬉しいです！ありがとうございます！(´∩ω∩`*) (2021年10月23日 23時) (レス) id: 50213264b4 (このIDを非表示/違反報告)
ニャオ - あぁ、何だただの神絵師か・・・ (2021年10月23日 17時) (レス) @page1 id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
ふじ(プロフ) - はい、ご無理のないペースで頑張って下さい！！楽しみに待ってます！！ (2021年10月22日 22時) (レス) id: 7db00b7f42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：774(名無し) | 作成日時：2021年10月16日 0時
