3章 限界を越える試練 ページ17
家へ帰ると、母と祖父が玄関へ出迎えにきた。
「あら、アンタ達。どーしたの?仗助、アンタAなんておぶって……」
「あ、や、コイツ足挫いたみたいでよ、立てないもんで、俺が担いで来たって訳なのよ。」
仗助が口からで任せを言って、なんとか誤魔化せた。
「久しぶりよねー、仗助がAをおぶったの……。昔はずっとアンタがAに抱きついて片時も離れなかったけどね。」
母が、私と仗助を見て笑いながらそう言った。
「へー、そんなことが。じょう助は私のこと凄く好きなんですね。それは、よかったよかった。」
靴を脱いで手を洗いに行くと、後ろから「康一には言うなよ!」と大きな声が聞こえた。
言うなと言われて言わない人間がどこにいる。
手を洗い終わってリビングへ行くと、豪勢な料理がテーブルいっぱいに所狭しと並んでいた。
「はい、これ入学祝い。」
仗助は母から、何か箱ものを貰っていた。
「A、こっちにおいで。おじいちゃんが良いものをやろう。」
優しい笑みを浮かべて祖父が手招きする。
私が祖父のもとへ行くと、小さな箱を手渡された。
「これは……。」
中には綺麗な宝石の付いたネックレスが入っていた。
それは、夜空満天の星のようだった。
とても…吸い込まれそうな……、
そんな感じがした。
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うゆ@uyu(プロフ) - 勉強は許可しないィィィ!!! (2021年11月16日 17時) (レス) @page9 id: e2f46f9938 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - わ、お気に入りが!!21人の方に!?ありがとうございます (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
初流乃 - お待たせして、すみません!りんりんさん、応援ありがとうございました。無事、公立に合格しましたので、更新していきます! (2017年3月21日 11時) (レス) id: f4cd32f168 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください!!p(^_^)q更新楽しみにしています!! (2017年1月14日 18時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 受験頑張ってください。応援してます!! (2017年1月13日 9時) (レス) id: fc8b7667f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初流乃 | 作成日時:2016年12月12日 14時