十七 ページ17
入学式で、高校からの友達や大勢の女の子に囲まれてたこじけん君と大晴くんから、
まっさんの所で待ち合わせしよ？
って、言われて、入学式からの帰路を一人で歩く
いくら、妖怪って言ったって、そりゃ周りの人はそれを知らないんだから、はたから見たらイケメン大学生と一緒に歩いているさえない女って感じだよな...。
しかも、みんな結構地元の高校からの進学組って感じだったし、私一人、関西弁しか聞こえないあの環境で、友達なんてできるんだろうか....
自分で決めて大阪に来たのに、止まらないため息に心まで憂鬱な気分でいっぱいになりそう。
「Aさーん？」
「あ、佐野くん。」
いつだって、ニコニコ笑顔の佐野くんは、今日も学ラン姿だった
「学校帰り？」
「今日は、ちゃんと行きましたよー。」
「今から、まっさんの所に行くの。一緒に行く？」
「お！きつね火ですか。行きます、行きます。」
「きつね火」は、準備中の札がかかっていたけど、佐野くんは、やっぱり全く気にとめることなく、引き戸をガラッと開けた
「お、晶哉。あ.....。」
まっさんと会うのは、あの日石段で別れた時以来で
少し気まずいけど、まっさんは笑顔で、私に入学おめでとうって言ってくれた
「ありがとう...です」
「はは、変な日本語。Aちゃん、なんか食べる？」
「はい、俺ビーフカレー。」
「晶哉には聞いとらん笑」
「あ、じゃあ私もカレーで。」
キッチンから、香ってくるカレーの匂いに、空腹感が、増す
「大晴と小島は？」
「ああ、なんか後から来るって。」
「そか。あの２人はモテるからなぁ。」
羨ましい〜なんて言ってるけど、まっさんだって絶対モテるでしょ。
モテないわけないし。
でも、そんなこと言ったら、なんかめんどくさい女になりそうだから
ちょっとモヤモヤした気持ちを消すように、カレーを口に入れた
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ゆい(プロフ) - めっちゃおもしろいです！続きが気になります！最後まで読んでみたいです！ (2020年10月15日 20時) (
レス) id: aa225a9070 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 楽しく見させて頂いてます！無理ない程度に更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年7月20日 4時) (レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - この作品の雰囲気大好きです。更新楽しみにしてます！ (2020年6月13日 2時) (レス) id: f8b6f2c6d6 (このIDを非表示/違反報告)
イロ(プロフ) - 更新ありがとうございます！こちらのお話大好きです、主様のペースでこれからも更新楽しみにお待ちしております^_^ (2020年4月21日 1時) (レス) id: 05f88c51dd (このIDを非表示/違反報告)
いちごぷりん - このお話すごく面白いです！！続きが気になります(*≧∀≦*)更新待ってます！！ (2020年4月14日 7時) (レス) id: 39651266d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2020年2月4日 23時
