一:第一章『出会い』 ページ1
きっかけは些細な事だったのだ
半年前
「おじいちゃん、亡くなったんだって。」
「え・・・？」
お母さんから突然知らされた衝撃のニュース。
「昨日、おじいちゃんの知り合いっていう人から、連絡きてさ。神社で倒れてて、そのまま。」
「そーなんだ....」
おじいちゃんというのは、私のお父さんのお父さんにあたる人。
大阪の三葉町にある、神社で宮司をしてる
最近は、私も高校が忙しくて会いには行けてなかった。
最後にあったのは中学生？
「それでさ、A。相談があるんだけど。」
「何？」
「あなた、大学、まだ迷ってるって言ってなかったっけ？」
「あー、うん。推薦もらえそうなのがさ、大阪の大学なんだけど、行くかどうかちょっと迷ってる。おじいちゃん住んでるなら行こうと思ってたのに....」
どんな時も私に優しかった、おじいちゃんを思い出して、鼻の奥がツンとする
「だったら、大阪に行けば？おじいちゃんね、他に身寄りがいないみたいなの。宮司が亡くなったら、神社も困るでしょ？あなた、そこに住んで、その推薦貰えそうな大学に進んだらどう？？」
まあ、決めるのはあなただけど。
そう、言って部屋を出て行ったお母さん。
なるほど。私を追い出すには格好の理由ができたって訳。
そうかそうか。
「大阪かぁ...」
もしかしたら、良いかもしれない。
何にも知らない、新しい場所で新しい人生。
そしたら、もっと楽しいかもしれない。
「大阪府、三葉町...。」
あ、可愛いカフェもある。
「三葉神社から、北大阪大学までの経路.....」
あら、自転車で15分。最高の立地。
リビングの机の上。
笑顔の家族写真
お父さん
お母さん
私
笑えていたのだ。あの頃は。
お母さんも
私も
「神社に行ったら、お父さんの事もわかるかも.....」
決断したなら、行動は早い。
何か、不思議な力に導かれるかのように、あの頃の私は大阪行きを決めていた。
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ゆい(プロフ) - めっちゃおもしろいです！続きが気になります！最後まで読んでみたいです！ (2020年10月15日 20時) (
レス) id: aa225a9070 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 楽しく見させて頂いてます！無理ない程度に更新頑張って下さい！応援してます！ (2020年7月20日 4時) (レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - この作品の雰囲気大好きです。更新楽しみにしてます！ (2020年6月13日 2時) (レス) id: f8b6f2c6d6 (このIDを非表示/違反報告)
イロ(プロフ) - 更新ありがとうございます！こちらのお話大好きです、主様のペースでこれからも更新楽しみにお待ちしております^_^ (2020年4月21日 1時) (レス) id: 05f88c51dd (このIDを非表示/違反報告)
いちごぷりん - このお話すごく面白いです！！続きが気になります(*≧∀≦*)更新待ってます！！ (2020年4月14日 7時) (レス) id: 39651266d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2020年2月4日 23時
