7月9日 johnny (ページ15)

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スノストが紫耀の病室のドア前へきた

しかし、紫耀の喋りが聞こえ

足を止めた

少しドアを開けると

ここの入院患者だろう。

一人の幼い少年と話していた

久保「お兄ちゃんの話しも聞かせてよ。

　ねえ、お兄ちゃんはなんで

　入院してるの？」

紫「んー、刺されちゃったんだ」

その言葉に

宮舘は引き返そうとするも

岩本によって返される

久保「ひどい……誰に？」

紫「仲間だよ。でもひどいのは俺なんだ」

久保「仲間にやられたのに？」

紫「うん、俺がちゃんと皆を見れてなかった

　体の傷に気づけても

　心の傷を癒すことが

　できなかったんだ。

　だから、刺される前に

　めちゃくちゃ殴られた時も

　やめろなんて言えなかった。」

久保「痛かった？」

紫「痛かったよ。だって

　ひとつひとつの拳に

　俺への怒り憎しみがあったから

　正直なところ

　今も殴られた頬も痛いし

　腹なんて刺された傷と合わさって

　めちゃくちゃ痛い。

　けどこんなのすぐ治るんだよね

　あいつらの心の傷は

　あいつらのタイミングでしか

　治せない。だから

　俺なんてまだ軽傷ですんだんだよ

　心の傷の方が重傷」

紫耀の声は怒りもなく

優しい声だった

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