7月9日 johnny (ページ11)

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紫耀は都内の病院に運ばれた

ジャニーと同じ病室で

ジャニーが亡くなった場所だ

向「紫耀」

目を覚ました紫耀

紫「……怪我、大丈夫かっ？」

向「それは紫耀やろ」

廉「ほんまやで」

康二もあの怒りっぽくなった紫耀を

ずっと見てきたが

紫耀の第一声で、優しいままの紫耀だと

思いしった

紫「そういや、ここでジャニーさん……」

岸「そうだったな」

紫「……あいつが死んだ朝

　夜明けはいつものように

　やって来る東の野のはてに」

自分の寝るベッドを優しく触りながら

歌を歌い始める

廉「あいつが死んだ朝

　朝日はいつものように」

玄「差し上るケヤキの木のむこう」

向「だけどあいつのいない夜明け」

岸「だけどあいつのいない朝日」

神「だけどあいつのいない空」

『何かが足りない

　何かが足りない

　何かが足りない』

海「あいつが死んだ朝

　僕らは生きる」

『いなくなった

　あいつの分も』

紫「俺もう平気だから

　戻って練習してこい

　 HIHIも美少年も

　まだ分かんないこと

　たくさんあると思うんだ」

廉「分かった」

向「今はゆっくり体休めるんやで」

紫「休むことしかできないからな…」

玄「じゃあ、おやすみ」

紫「おう」

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