■29:BLAZE[火炎] ページ29
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クロスファイヤーハリケーンの業火は甲冑に身を包んだ
しかし安心しているのも束の間、
その事に驚いている暇もなく、次は倒れたポルナレフが宙へと飛び上がった。
「し…しんじられん」
「やつが寝たままの姿勢で空へ飛んだッ!」
「ハッ…面白れえマジックだな」
正直言って俺も信じられない。あの火力で身を焼かれたというのに無事でいられる訳がない。
ポルナレフはパチ、と目を開けると、高らかに笑いながら手を叩いた。「ブラボー! おお…ブラボー!!」
よく見れば火傷はそれほど酷くはなく、ほぼダメージは無いようだった。
「これだ! 甲冑をはずしたスタンド『
「…! なるほど、そういうことか」
ポルナレフのスタンド・
そしてつい先程その甲冑を脱ぎ去り、超身軽となって現れたのだ。ポルナレフが浮かんでいるように見えたのは、
そのスピードは、スタンドが何体にも見えるほど。甲冑をつけていても十分速かったというのに。吹き出すようにモハメドの体に傷がつき、血が滴る。
クロスファイヤーハリケーンスペシャルとやらも簡単にその剣さばきで切断され、弾き返される。
「モハメド…ッ!!」
そう誰もが思った。──しかし、既に手は打ってあった。
クロスファイヤーハリケーンで地面に開いた穴。その穴は地中を焼き続けトンネルを作っていたのだ。つまり、地上に到達したクロスファイヤーハリケーンがポルナレフの不意をついた。甲冑もはずしもろに食らったポルナレフは、無惨にも地面に倒れ込む。
「炎に焼かれて死ぬのは苦しかろう」そう言ってモハメドは短剣をポルナレフの側に刺した。しかしポルナレフは一度握ったそのナイフを手放す。
「フフ…やはりこのままいさぎよく焼け死ぬとしよう…。それが君との闘いに敗れたわたしの君の『能力』への礼儀…自害するのは無礼だな…」
するとモハメドは炎を消した。あーあー、甘ちゃんばっかだぜ、どいつもこいつも。
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カレーライス(プロフ) - 鼎さん» ありがとうございます! そう言ってくださると、モチベーションが上がって書くのが楽しくなります! これからもよろしくお願いします! (2019年11月26日 21時) (レス) id: 62819c8559 (このIDを非表示/違反報告)
鼎(プロフ) - すっごい面白いです…一気読みしてしまいました…!更新はご自分のペースで無理をなさらない程度に頑張ってください...!ずっと応援してます! (2019年11月25日 7時) (レス) id: 7b1eca840c (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - ASTEさん» ありがとうございます! 頑張ります! (2019年8月16日 12時) (レス) id: 62819c8559 (このIDを非表示/違反報告)
ASTE(プロフ) - めっちゃ好きです!!!更新頑張ってください!!! (2019年8月15日 19時) (レス) id: 2389d4e467 (このIDを非表示/違反報告)
カレーライス(プロフ) - ツティスさん» 感想を言って頂けて嬉しいです。これからも、龍兎たちをどうぞよろしくお願い致します! (2019年8月10日 16時) (レス) id: 172c2d6dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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